フェルマーの最終定理
新潮文庫 シ−37−1
出版社名 | 新潮社 |
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出版年月 | 2006年6月 |
ISBNコード |
978-4-10-215971-2
(4-10-215971-1) |
税込価格 | 1,045円 |
頁数・縦 | 495P 16cm |
書店レビュー
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- 福文堂書店本店 (愛知県名古屋市中区)
300年以上も数学者達を悩ませ続けた問題がいかにして解かれるに至ったか、その過程が描かれています。
数学大好きなアマチュアのおじさんが、数学書の余白に書いたシンプルなメモが発端となり、以後の時代の名だたる数学者たちがその証明に挑みます。
問題そのものよりも、
それに挑んだ数学者たちのドラマや、数学のさまざまな分野とその発展の歴史に重点が置かれていて、物語としてとても面白いのです。
それぞれの時代に少しずつ問題を解く糸口が生み出され、それを手掛かりに新しい概念やテクニックが編み出され、次の世代がそれを発展させ、とどんどん積み重なって最後にとうとう証明が完成し、と思ったら問題が発覚、、。
とても凄いと感じたのは、数学音痴でも、途中で挫折することなく読み進めることのできる内容であるということ。
作中では数学のいろいろな理論だとか定理だとか数字だとか出てきますが、
「んー、難しくてわかんない、、、もういいや」ということがありませんでした。
訳者の技量も重要です。
夢中で読める一冊です!(2018年10月11日)
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商品内容
要旨 |
17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問「フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが―。天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション。 |
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目次 |
第1章 「ここで終わりにしたいと思います」 |
おすすめコメント
『博士の愛した数式』副読本。「数学者たちが生涯を賭けて求めたのは、たった一行の真理だった」小川洋子さん推薦(本書は上記作品の参考文献となりました)。17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問「フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが――。天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション!