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私家版・ユダヤ文化論

文春新書 519

出版社名 文藝春秋
出版年月 2006年7月
ISBNコード 978-4-16-660519-4
4-16-660519-4
税込価格 990円
頁数・縦 241P 18cm

商品内容

文学賞情報

2007年 第6回 小林秀雄賞受賞

要旨

ノーベル賞受賞者を多数輩出するように、ユダヤ人はどうして知性的なのか。そして「なぜ、ユダヤ人は迫害されるのか」。サルトル、レヴィナスらの思想を検討しながら人類史上の難問に挑む。

目次

第1章 ユダヤ人とは誰のことか?(ユダヤ人を結びつけるもの
ユダヤ人は誰ではないのか?
ユダヤ人は反ユダヤ主義者が「創造」したという定説について)
第2章 日本人とユダヤ人(日猶同祖論
『シオン賢者の議定書』と日本人)
第3章 反ユダヤ主義の生理と病理(善人の陰謀史観
フランス革命と陰謀史観 ほか)
終章 終わらない反ユダヤ主義(「わけのわからない話」
未来学者の描く不思議な未来 ほか)

おすすめコメント

ユダヤをめぐる知られざる歴史と、サルトル、ラカン、レヴィナス等現代思想の枠を分析し、日本人の思想を根本から覆す瞠目の新理論。現代思想を分かりやすく、かつ面白く説いて絶好調の内田氏による、本格的ユダヤ論です。ノーベル賞受賞者を多数輩出するように、ユダヤ人はどうして知性的なのか。それはユダヤ人において標準的な思考傾向を、私たちが因習的に「知性的」と呼んでいるからに他なりません。そして「なぜ、ユダヤ人は迫害されるのか」というテーマに、サルトル、レヴィナスらの思想を検討しながら挑んでゆきます。知的好奇心を満足させてくれる圧巻の一冊です。

著者紹介

内田 樹 (ウチダ タツル)  
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院博士課程(仏文専攻)中退。神戸女学院大学文学部教授。専門は、フランス現代思想、映画論、武道論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)