• 本

いのちをいただく

出版社名 西日本新聞社
出版年月 2009年5月
ISBNコード 978-4-8167-0785-8
4-8167-0785-9
税込価格 1,296円
頁数・縦 77P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 食肉加工センターに勤める坂本さんがいやでたまらなかった牛を殺して肉にするという仕事。そんな坂本さんが、息子さんとの会話や牛を育てる農家の子との出会いを通して、自分の仕事を見つめ直すまでがやさしい絵と共に紹介されています。100年に一度の不況といわれていますが、日本に暮らす私たちのまわりには食べ物があふれています。「日本の1年間の食品廃棄量は2000万トン以上。...発展途上国での3300万人の年間食料に相当する」(本文より)そうです。肉も魚も野菜も米も、すべての食べ物は命ある生命体。私たちが生きるということはその命を頂くこと・・・そんな、大切なことを意識せず食事をしている自分にはっとしました。なぜ食べ物を粗末にしてはいけないのかということを素直に伝えてくれる本です。食べ物に感謝できる子は自分の命も他人の命も大切にできる気がします。子供にも大人にも読んで欲しい、そんな一冊です。

    (2014年3月31日)

  • 「いただきます」に「ありがとう」をこめて…

    私たちは物心付く前から、ご飯を食べる前には「いただきます」を、食べ終わったときには「ごちそうさま」を言うように教えられます。
    なぜ「いただきます」と「ごちそうさま」を言うのでしょうか。
    食事を作ってくれた人への感謝の気持ち?
    もちろん、それは間違いではありません。大切なことです。
    しかし、もっともっと大切なことがあるのです。
    私たちが食べているものとはなんでしょうか?
    肉や魚、野菜。全て命のあるものを頂いているのです。私たちが生きるために、彼らの命を頂いているのです。
    私たちが口にしているものには、命の重みと、それらを大切に育てた人たちの想いがこもっているのです。
    「いただきます」と「ごちそうさま」の言葉にたくさんの感謝の気持ちを込めて手を合わせ、「残さず食べる」ことがどれだけ大切なことなのか。再確認できた1冊でした。(真)

    (2009年7月2日)

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おすすめコメント

本書は「命と食」をテーマに講演を行う熊本県の食肉加工センターに勤務する坂本義喜さんの体験談を基にした絵本です。坂本さんは「牛を殺す」という具体的な事例を交えながら、「動物の命を私たちはいただき、生かされている」ことの意味を問い続けます。その講演録を、福岡県行橋市の助産師、内田美智子さんが物語り風にまとめ、佐賀県三瀬村の画家、諸江和美さんが絵をつけました。物語は、小学校の授業参観をきっかけに、坂本さんと息子のしのぶ君が食肉加工センターの仕事について語り合う場面から、牛の「みいちゃん」を同センターに運び込んだ女の子の家族と、坂本さんとの出会いへと展開します。巻末には、九州大学の佐藤剛史助教が農漁業や保育に携わる人たちを取材し、執筆した現場ルポ「いただきますということ」を収録しました。