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モンスター

幻冬舎文庫 ひ−16−1

出版社名 幻冬舎
出版年月 2012年4月
ISBNコード 978-4-344-41850-9
4-344-41850-6
税込価格 869円
頁数・縦 494P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全18件

  • 醜い顔のために辛い日々を過ごしてきた主人公。社会人になって美容整形で完璧な美人になった。 別人になって故郷に戻り復讐し、昔好きだった同級生と愛し合うが、 悲しく怖く、女性の本当の幸せとは何なのだろうか?と考えさせる作品でした。

    (2013年12月6日)

  • 百田さんが、この小説を書くために、綿密な取材をしたということをきいて、
    「モンスター」を読んでみました。
    百田さんの作品の中では、異色の一冊ではないでしょうか。

    身体的な美を手にいれることで、失うものはないだろうか、
    ココロの幸せはどうなのだろう。
    「見た目」に対する世間の意識。

    そんなことを考えさせられる一冊です。

    (2013年12月6日)

  • 「モンスター」というと、最近の傾向から 殺しあったりホラーのような話、ではなく、生まれながらに、容姿に恵まれなかった女の、悲しくてせつないストーリーです。バケモノと呼ばれた女は、美容整形手術で幸せになれるのか。愛されたい愛されたい女の心は救われるのか。男女とわず読んでほしい1冊です。

    (2013年12月6日)

  • 人間は誰しも綺麗に生まれてくる訳ではない。美容整形を繰り返して絶世の美人と呼ばれるまでに主人公、美帆が必死で戦う姿は思わず応援したくなりました。
    やはり人生は不幸なままでなく、幸福であるべきだ。人生について考えさせられる深い作品だと思います。

    (2013年12月6日)

  • 「バケモン」と中傷を受けるような容姿の主人公が、整形を繰り返し美しい女へと変身し、男へ復讐していく・・・。女性にとっての容姿がどれだけ強い価値基準であるのか、それを男性目線でよく推考してあるなと感じました。事実を積み重ねてとんとんと話が進んでいくので、非常に読みやすく、ページ数の割には早く読み終えることができました。「978-4-06-276413-1」とは違った百田先生の一面を見ることができたように思います。

    (2013年12月5日)

  • 女性の美を、心理的、社会的、化学的に書かれた物語。
    端的に言ってしまえば「醜い女が整形して初恋の男性に告白する話」だけれど、ただそれだけのことがどれほど難しいことなのかまじまじと思い知らされてしまった。
     男性にはちょっと信じられないかもしれないけれど、女の世界には「美しいか」「醜いか」で住む世界がきっぱり変わってくる。どんなに性格が良くても悪くても美しければある程度なんとなかってしまう。でもこれが醜いとどうなるかは本書を読んでいただければお分かりいただけるだろう。

    (2013年12月5日)

  • 百田先生の真骨頂ともいえる情報量の多さが際立った作品。
    かつてモンスターと呼ばれた少女が、最後まで心に秘めた一途な思い。
    たとえその思いが多くの人の人生を狂わすこととなっても、愛する人に愛されたい。
    同じ女性として、どうしても彼女をモンスターなどと呼ぶことはできない。

    (2013年12月5日)

  • モンスターというほどモンスターではないように思った反面で、女の切なさについてはうまく描けているなと感じた。確かに美醜とはそういうものだ。最後に英介に会い、「美人薄命」で終わって、和子としては良い人生になったのだろう。

    (2013年12月5日)

  • 高岡早紀さん主演で映画化もされた作品です。「永遠の0」とはまたがらりと作風が変わりますが、読み進めるほどにどんどんと惹き込まれていきます。「美しさ」とは、「女の幸せ」とは、多くのことを考えさせられる作品です。

    (2013年12月5日)

  • 醜い顔に生まれた女性が整形に目覚め、美しくなった顔で昔の人に別人として接触していく・・・「人は顔ではない」とは言うものの美しくなった女性に対し、露骨に周りの態度が変わっていき(やっぱり美人は得なのか?)とも思った。
    ムムム・・・。なんだか私も整形したくなりました・・・。

    (2013年12月5日)

  • これ程までの一途な愛が、あっただろうか?
    途中までは、こんな女がいたら怖いよと思ったものが、いつしか和子を応援してしまう。
    この作品こそ、モンスター級!

    (2013年12月5日)

  • バラエティー番組で百田尚樹先生が
    「モンスター」の紹介しているのを見て興味をもちました。

    百田尚樹先生といえば男性読者の方が多く感じますが
    女性なら一度はやってみたい!と考えることのある
    『 美容整形 』がテーマとなっており女性も楽しめる内容になっています。

    はたして整形手術で人生は変わるのか!?

    (2013年12月5日)

  • 醜い容姿を蔑まれ、かつて「バケモノ」と呼ばれた女・美帆。
    莫大なお金をつぎ込み美容整形手術を繰り返し、
    誰もが羨む「絶世の美女」へと生まれ変わる。
    一人の女の壮絶な人生。人間の本質・愚かさが浮き彫りになる。
    映画化もされたベストセラー。

    (2013年12月5日)

  • 「永遠の0」が国民的大ヒットとなった百田尚樹さん、もう一つの衝撃作。
    顔があまりに醜いために周囲からバケモノ扱いされ育った和子。思春期になった彼女はある事件を起こし町を去る。その後、莫大な金額をかけ完璧な美人に生まれ変わった彼女は一人故郷へと戻り「未帆」として第2の人生を始めるが・・・
    何が彼女を突き動かしたのか。この作品を読むと「人間大事なのは見た目より中身だよ」と軽々しく言うことはできません。人間なら誰でも『他人に認められたい』という願望を持っています。自分の命を削ってでも、必死に幸せを追い求め生きた和子。彼女は美しくなることによって幸せになれたのだろうか・・・
    読んだ人それぞれが答えを見つけてほしい。

    (2013年12月5日)

  • 女の感情がリアルに伝わってきて恐ろしくなるくらいおもしろかった。
    ヒロインが美貌を手に入れ、周囲の扱いまで変わっていく様子も
    読み応えがあり、一気に読んでしまった。

    (2013年12月5日)

  • 純愛でしょう

    初めて百田さんの本を読みました。
    表紙とタイトルから想像しにくいですが、読み終えた後の感想は「純愛」の一言に尽きます。ぐいぐい引き込まれ一気に読んでしまいました。ほとんどの女性なら、彼女の考えに「うん、うん、そうだよね・・」と共感出来る部分が少なからずあるはずです。
    主人公はかなり異常です!異常すぎる故に、どうにか幸せになって欲しい〜と思いながら読みました。
    最後の結末は、幸せになれたのでしょうか?読み手によって感じ方は様々だと思います。
    私はこんな終わり方、けっこう好きです。読み終えた後、感想を言い合いたい作品です。みなさんの感想も聞かせてください。

    (2013年12月2日)

  • モンスター

    絶世の美女・未帆には誰にも言えない秘密が・・・。
    一人の男性を愛し続ける女性の情念に、胸を打たれました。
    彼女の酷く苦しい人生が、最後のページで浄化され、涙があふれました。
    これは 男女問わず是非呼んでいただきたい1冊です。

    (2013年11月27日)

  • 残酷な悪意が怪物を産む

    人は残酷だ。美しいものを見れば賞賛し、醜いものを見れば目をそむける。嘲笑するためだけに、悪びれもせず口にする「バケモノ」「怪物」「ブルドック」という悪口。その言葉を投げつけられた者の、痛み・悲しみすら知ろうともせずに‥。余りにも醜い容姿のため、子供の頃から絶望的な人生を送ってきた和子。故郷を離れてもその境遇は変わらなかったが、“整形”という言葉に導かれるように、欲しかった顔を徐々に手に入れていく。繰り返す手術。それを支えるのは、美しくなりたい、という強い意志。美しくなって手に入れたいもの。それは周りの男性からの賞賛の目か、昔苦しめられた人への復讐か、それとも‥。狂おしくもいとおしい女の情念が、静に胸を打つ。

    (2013年11月21日)

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商品内容

要旨

田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった―。

著者紹介

百田 尚樹 (ヒャクタ ナオキ)  
1956年大阪府生まれ。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」などの番組で活躍後、2006年に『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)