• 本

道徳から応用倫理へ

叢書・ウニベルシタス 995 公正の探求 2

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2013年7月
ISBNコード 978-4-588-00995-2
4-588-00995-8
税込価格 3,850円
頁数・縦 316,3P 20cm

商品内容

要旨

晩年のリクールが、討議倫理や英米圏の正義論をふまえつつ、現代世界の道徳的判断の問題が顕在化する場としての「裁判」および「医療」を哲学的に問う。『他者のような自己自身』および『正義をこえて』の続編であり、思想家が社会的・実践的な応用倫理の領域へと歩を進めた貴重な記録。

目次

第1部 研究(道徳から倫理的なものへ、そして諸倫理へ
正義と真理
自律と傷つきやすさ
権威の逆説
翻訳という範型)
第2部 読解(オットフリート・ヘッフェ『法の諸原理』
マックス・ウェーバー社会学の基本的カテゴリー
ピエール・ブーレツの『世界の約束―マックス・ウェーバーの哲学』
アントワーヌ・ガラポンの『約束の番人』
根源的なものと歴史的なもの―チャールズ・テイラーの『自我の源泉』についてのノート)
第3部 実践(正常なものと病理的なものとの違い―敬意の源泉としての
医療判断の三つのレベル
医療行為と裁判行為における決定
正義と復讐
普遍的なものと歴史的なもの)

出版社
商品紹介

晩年のリクールが、現代世界の倫理問題が顕在化する場としての裁判と医療に光をあて、実践的な応用倫理の領域へと歩みを進めた記録。

著者紹介

リクール,ポール (リクール,ポール)   Ricoeur,Paul
現代フランスを代表する哲学者。1913年フランス南東部ヴァランスに生まれる。35年教授資格試験に合格。マルセル、ヤスパースの実存哲学とフッサールの現象学の影響を同時に受ける。39年第二次世界大戦に動員され、捕虜となって45年まで収容所生活を送るが、その間にフッサールの『イデーン1』を仏訳。48年ストラスブール大学の哲学史講座を担当。50年国家博士号を取得。56年よりパリ・ソルボンヌ大学で教え始め、66年からナンテール校に移る
久米 博 (クメ ヒロシ)  
1932年生まれ。57年、東京大学文学部卒業。62年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。67年、ストラスブール大学プロテスタント神学部大学院修了。同大学宗教学博士。95年より立正大学教授
越門 勝彦 (コエモン カツヒコ)  
1973年奈良県生まれ。2006年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)学位取得。現在、宮城学院女子大学学芸学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)