• 本

鬼談百景

角川文庫 お72−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2015年7月
ISBNコード 978-4-04-103375-3
4-04-103375-6
税込価格 616円
頁数・縦 334P 15cm

商品内容

要旨

学校に建つ男女の生徒を象った銅像。その切り落とされた指先が指し示す先は…(「未来へ」)。真夜中の旧校舎の階段は“増える”。子どもたちはそれを確かめるために集合し…(「増える階段」)。まだあどけない娘は時折食い入るように、何もない宙を見つめ、にっこり笑って「ぶらんこ」と指差す(「お気に入り」)。読むほどに恐怖がいや増す―虚実相なかばする怪談文芸の頂点を極めた傑作!初めての百物語怪談本。

目次

未来へ
増える階段
マリオネット
一緒に見ていた
踊り場
K二六五
遺志
隠れ鬼
続き部屋
鬼〔ほか〕

おすすめコメント

旧校舎の増える階段、開かずの放送室、塀の上の透明猫……。日常が非日常に変わる瞬間を描いた九十九話。恐ろしくも不思議で悲しく優しい。小野不由美が初めて手掛けた百物語。読み終えたとき、怪異が発動する――。

著者紹介

小野 不由美 (オノ フユミ)  
大分県中津市生まれ。京都大学推理小説研究会に所属し、小説の作法を学ぶ。1988年作家デビュー。『残穢』は第26回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)