数学する身体
出版社名 | 新潮社 |
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出版年月 | 2015年10月 |
ISBNコード |
978-4-10-339651-2
(4-10-339651-2) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 205P 20cm |
内容詳細要旨(情報工場提供) ビッグデータの登場等によって統計学や数学が脚光を浴びつつある。また、人工知能やロボットに関心が集まることで、機械や数理と人間の「心」の関係を考える機運も高まっているようだ。本書では、もともと「思考の道具」として生まれた数字、数学が人間の身体を離れ抽象化、形式化していく過程を古代ギリシャの時代まで遡り辿った上で、アラン・チューリングと岡潔という、数学と「心」の関係を追究した二人の数学者の思想を紹介。数学を身体に取り戻すために思考を究めたこの二人の論考をもとに、現代における数学の可能性について考察している。著者は1985年生まれ、東京大学理学部数学科出身の独立研究者。京都を拠点に在野で研究活動を続けながら、全国各地で「数学の演奏会」などのライブ活動を行っている。 |
商品内容
文学賞情報 |
2016年
第15回
小林秀雄賞受賞 |
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要旨 |
音楽や美術のように、数学も表現の行為だ。数学を通して「人間」に迫る、30歳、若き異能の躍動するデビュー作! |
目次 |
第1章 数学する身体(人工物としての“数” |
おすすめコメント
「数学を通して世界をわかりたい」。30歳、若き異能の躍動するデビュー作! 思考の道具として身体から生まれた数学。ものを数える手足の指、記号や計算……道具の変遷は数学者の行為を変え、記号化の徹底は抽象化を究める。コンピュータや人工知能の誕生で、人間の思考は変貌を遂げるのか? 論考はチューリング、岡潔を経て生成していく。身体を離れ、高度な抽象化の果てにある、新たな可能性を探る!