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ダレス兄弟 国務長官とCIA長官の秘密の戦争

出版社名 草思社
出版年月 2015年11月
ISBNコード 978-4-7942-2166-7
4-7942-2166-5
税込価格 4,070円
頁数・縦 590P 20cm

商品内容

要旨

国務長官ジョン・フォスターとCIA長官アレンのダレス兄弟は、第二次大戦後の世界を裏表の強権で制圧しつづけた。アメリカ外交はなぜ間違ってしまうのか?その経歴を通じて米国の行動原理を解き明かした圧巻の評伝。

目次

第1部 兄弟(語られない出来事
ジョンの出世とアレン
おもしろみのない兄弟
ウォールストリートから来た男)
第2部 六人の怪物たち(イラン工作
グアテマラ工作:共産主義にのめり込んだ男
非情と悪知恵
インドネシア工作:自己陶酔の大統領
コンゴ動乱、顎鬚の過激主義者
鬚をはやした強い男)
第3部 二十世紀(神の顔をした男)

おすすめコメント

国務長官ジョン・フォスターとCIA長官アレンのダレス兄弟は、冷戦ピーク期のアメリカ外交を表裏一体となって主導した。世界に親米か親ソかの二者択一を迫り、ソ連傾斜の兆しを見つけ出すや、阿吽の呼吸でこれを叩き潰す秘密の戦争≠仕掛けた。イラン、グアテマラ、ベトナム、インドネシア、コンゴ、キューバ。兄弟の標的となった国々は、結果、悲惨な戦争に突入し、果てしない暴力のスパイラルに落ち込んだ。このとき芽生えた反米感情は新たな脅威の火種となった。50カ国以上をカバーしたベテラン・ジャーナリストが、エリート中のエリートたるダレス兄弟の来歴を詳述。その徹底した善悪二元論と国益追求の由来を解き明かし、そこに映し出されたアメリカの行動原理に鋭い批評を加えた圧巻の評伝。

著者紹介

キンザー,スティーブン (キンザー,スティーブン)   Kinzer,Stephen
作家、ジャーナリスト。1951年生まれ。ボストン大学卒業。元『ニューヨーク・タイムズ』特派員。ベルリン支局長、イスタンブール支局長を務める。現在、ブラウン大学ワトソン国際問題研究所客員研究員
渡辺 惣樹 (ワタナベ ソウキ)  
日米近現代史研究家。1954年生まれ。東京大学経済学部卒業。著書に『日米衝突の萌芽1898‐1918』(第22回山本七平賞奨励賞、草思社刊)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)