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ないがままで生きる

SB新書 326

出版社名 SBクリエイティブ
出版年月 2016年1月
ISBNコード 978-4-7973-8480-2
4-7973-8480-8
税込価格 880円
頁数・縦 207P 18cm
シリーズ名 ないがままで生きる

商品内容

要旨

この本では、「無分別」「無常」「無我」「無心」という仏教の智慧、また「無為自然」に象徴される老荘思想、そして「無限」では、秩序や必然が、いかに人間の自由に関わるのかを考察してみた。いずれも人間そのものの、最も平和な在り方についての話である。日本で成熟した仏教や禅、老荘の考え方に、今だから触れてほしい。

目次

第1章 悟った人の世界はこんなに自由! 無分別
第2章 小賢しい思惑から離れると、身についた性(もちまえ)が豊かに現れる 無為自然
第3章 自分自身も無常。「それはそうだ」を常に突き崩そう 無常
第4章 人間に完成はない。一歩を踏み出せば無限の可能性が広がる 無限
第5章 全てを受け容れると、人は最も強くなれる 無我
第6章 未来を憂えすぎず、「今」に無心になろう 無心

おすすめコメント

現代人は、とかく「自己」「目標」「分別」「知識」「想定」「秩序」などにとらわれがち。臨済宗の僧侶であり、作家でもある玄侑和尚が、これらにとらわれた現代人の心を6つの「無」の禅語からゆるゆるとほどきます。・「自己」なんて、あるがままよりないがままのほうがいい。―無我― ・「目標」を達成するよりも、今に無心になるほうが大事。―無心― ・「分別」した時点で、いきいきした心の躍動は停止する。―無分別― ・「知識」から離れたほうが、人のもちまえはいきいきする。―無為自然― ・自分だって「無常」な存在。「こうあるべき」なとらわれを常に突き崩す。―無常― ・人は混沌を抱えたままのほうが無限の可能性が広がる。―無限― そう、「ないがまま」の世界は自由で闊達。さあ、「あるがまま」を脱ぎ捨てて、裸一貫、何もない新たな自分を立ち上げよう! ないがままで生きると、こんなに生きやすい!!

著者紹介

玄侑 宗久 (ゲンユウ ソウキュウ)  
昭和31年(1956)、福島県三春町生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業後、さまざまな仕事を経験。その後、京都天龍寺専門道場に掛搭。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。僧職のかたわら執筆活動を行ない、平成13年『中陰の花』で芥川賞を受賞。また、平成26年には東日本大震災を被災者の視点で描いた『光の山』(新潮社)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)