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マルクス思想の核心 21世紀の社会理論のために

NHKブックス 1237

出版社名 NHK出版
出版年月 2016年1月
ISBNコード 978-4-14-091237-9
4-14-091237-5
税込価格 1,540円
頁数・縦 285P 19cm

商品内容

要旨

二十世紀に「死んだ」と言われたマルクス思想が注目されている。資本がすべてに優越する状況が、十九世紀と似てきているからだ。しかし富の分配や「格差」の是正は、本質的な問題ではない。それよりも、富とは何か、それはどのように生み出されるのか、どのような形で蓄積されるのかを探究したのがマルクスだった。賃金労働は生物としての人間の本質を損なう性質を持つとして資本主義の問題点を鋭く見抜いたマルクスの視点を踏まえ、国際資本が国家から個人までも翻弄する現状を打破するための条件を提示する。仕事に追われるすべての給与生活者、必読!

目次

第1章 マルクスはいかに受容されてきたか―四つの断面
第2章 現代資本主義の危機
第3章 近代社会哲学の出発点
第4章 自由主義批判と疎外論
第5章 賃金労働の本質
第6章 実体論から関係論へ
第7章 現代社会理論の条件

おすすめコメント

マルクスが見抜いた19世紀イギリス社会の問題は、現代日本にも存在し続けている。『資本論』はじめテクストを忠実に読み、資本主義が危機に瀕した現状とその根本問題を明らかにする。

著者紹介

鈴木 直 (スズキ タダシ)  
1949年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学院比較文学比較文化博士課程退学、東京経済大学経済学部教授(社会思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)