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日本の花卉園芸光と影 歴史・文化・産業

シリーズ・いま日本の「農」を問う 11

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-623-07309-2
4-623-07309-2
税込価格 3,520円
頁数・縦 375,5P 20cm

商品内容

要旨

我々の暮らしを彩り、冠婚葬祭や贈答にも欠かせない花卉。日本人は古くから花卉を愛で、独自の文化を培ってきた。第二次世界大戦、高度経済成長、オイルショック、バブル景気…時代の流れとともに花卉産業が辿ってきた歴史とはいかなるものか。本書は、日本における花卉園芸の歴史と文化、さらに産業としての現状と課題を専門家が読み解く。

目次

第1章 日本の花卉産業―戦後から現在・将来へ
第2章 日本の花卉流通―その変遷と近年の動向
第3章 花店の変遷と成長―花の消費拡大を目指して
第4章 花卉育種の変遷―ユリからバラまで
第5章 花卉の品質管理技術の発展と課題―生産から流通・消費まで
第6章 栽培・流通の実態と問題点―次の一〇〇年のために
第7章 日本の園芸文化―江戸の園芸は世界最高レベルだった
第8章 日本人の植物愛好―キクを通してみる「室町ごころ」

著者紹介

今西 英雄 (イマニシ ヒデオ)  
1940年、滋賀県生まれ。大阪府立大学名誉教授。1964年、京都大学大学院農学研究科修士課程修了。農学博士。球根植物を中心に、花卉園芸全般について深い知識と実践経験を踏まえ、日本の花卉園芸界で活躍。1986年、園芸学会功績賞、2003年、松下幸之助花の万博記念賞受賞
福井 博一 (フクイ ヒロカズ)  
1955年、岐阜県生まれ。岐阜大学応用生物科学部教授。1979年、岐阜大学大学院農学研究科修士課程修了。1984年、北海道大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)。大学での研究のみならず、日本全国・世界の花卉生産現場や流通・販売現場をフィールドワークし、現場の声に耳を傾けてきた。多岐にわたる花卉園芸界を俯瞰する視野を持つ。園芸学会代議員。大矢賞(日本ばら切花協会)、オランダ・フロリアード金賞、ジャパンフラワーセレクション2013‐2014・ブリーディング特別賞等、受賞多数
内藤 重之 (ナイトウ シゲユキ)  
1967年、岡山県生まれ。琉球大学農学部教授。大阪府立大学大学院農学研究科博士前期課程修了。同後期課程中退。現在の大阪府立環境農林水産総合研究所を経て、現職。博士(農学)。専門は農業経済学、農業市場論。学生時代から園芸を趣味としていたが、大阪府に奉職した1993年に大阪府内の花卉卸売市場が統合整備されたことから、市場統合による花卉流通の変化と産地マーケティングに関する調査研究をはじめる。『流通再編と花き卸売市場』(農林統計協会(日本農業市場学会奨励賞受賞)、2001年)他、著書・論文多数
柴田 道夫 (シバタ ミチオ)  
1956年、東京都生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科教授。園芸学会会長。1979年、東京大学農学部卒業。農学博士。同年、農林水産省野菜試験場研究員。1991年、農林水産省野菜・茶業試験場研究室長。2003年、独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構花き研究所研究部長。2005〜2008年、筑波大学大学院生命環境科学研究科(併任)教授。2008年農林水産省農林水産技術会議事務局研究開発企画官。2010年、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構花き研究所所長
土井 元章 (ドイ モトアキ)  
1958年、大阪府生まれ。京都大学大学院農学研究科教授。1982年京都大学農学研究科農学専攻修士課程修了。農学博士。1983年京都大学助手、1988年より大阪府立大学農学部助手、講師、助教授。2004年より信州大学農学部教授。2009年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)