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天才数学者はこう解いた、こう生きた 方程式四千年の歴史

講談社学術文庫 2360

出版社名 講談社
出版年月 2016年4月
ISBNコード 978-4-06-292360-6
4-06-292360-2
税込価格 1,100円
頁数・縦 285P 15cm

商品内容

要旨

万物は数であるという謎の数学教団を組織したピタゴラス、抜群の工学的センスを持つアルキメデス、三次方程式の解の公式を知っていた数学勝負師タルターリャ、フェンシングの達人デカルト…。小数、負の数、虚数、超越数…。方程式との格闘は、数のフロンティア拡大の歴史でもあったのだ。四千年の数学史を一気に駆け抜ける痛快無比の入門書!

目次

プロローグ 大発見と天才伝説
第1章 古代の方程式―バビロニア、エジプト、ギリシア、アラブ世界(パピルスと粘土板の天才たち
ギリシア数学の黄金時代
方程式を発明した男、アル=フワーリズミ)
第2章 伊・仏・英「三国志」―数学のルネッサンス(イタリア・ルネッサンス、ヨーロッパ数学の復活
フランスの数学革命
そのころイギリスでは)
第3章 ニュートンとラグランジュと対称性―科学革命からフランス革命まで(対称性の発見、ニュートンの奇跡
ラグランジュと代数学の基本定理)
第4章 一九世紀の伝説的天才―アーベルとガロア(悲劇のアーベル
ガロア、謎の決闘に死す)
エピローグ 未解決問題のフロンティア

おすすめコメント

古代のバビロニア、エジプトの名もなき天才数学者たち、ギリシアのピタゴラス、アナクサゴラス、ユークリッド、アルキメデス……。アルジェブラの語源になったアル=フワリズミはアラブ世界で数学の礎を築きました。ルネッサンス以降、伊・仏・英では、綺羅星のごとく天才数学者誕生します。タルターリャ、フェラーリ、カルダノ、ヴィエト、デカルト、ジラール、ハリオット、ウォリス……。そして近代になると、ニュートン、ラグランジュが方程式に果敢に挑み、一九世紀にはガロアとアーベルという二人の大天才が、方程式には解があるが、解を公式のかたちでは表現できない(5次以上の一般方程式)ことが証明され、方程式四千年の歴史にひとつの終止符が打たれることになりました。小数、負の数、虚数、超越数……。方程式との格闘は、数のフロンティア拡大の歴史でもありました。方程式の視点から4000年の数学史を読み解く絶好の入門書です。

著者紹介

木村 俊一 (キムラ シュンイチ)  
1963年生まれ。東京大学理学部卒業、同大学院理学系研究科修士課程修了。シカゴ大学にてPh.D取得。MIT、ユタ大学、ヴァージニア大学、マックス・プランク研究所などを経て、広島大学教授。専門は、代数幾何(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)