パリ、カウンターでごはん ひとりでも予約なしでも、おいしい食事とパリの魅力に出会える店
出版社名 | 誠文堂新光社 |
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出版年月 | 2016年7月 |
ISBNコード |
978-4-416-51689-8
(4-416-51689-4) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 191P 21cm |
商品内容
要旨 |
今、カウンターのある店がパリを席巻しています。愛される理由は、まずはその自由さ、気軽さでしょう。予約の必要がない。ひとりでも大丈夫。料理は一皿からでもオーダーできる。なおかつ、会話が弾むパリの日常がある。とっておきの47軒をパリの風景とともに紹介します。 |
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目次 |
01 カフェのカウンターから足慣らし |
おすすめコメント
今、パリではカウンターのある店が次々にオープンして、一世を風靡しています。カウンターで、ドリンクを一杯、あるいはサンドイッチなどの軽食をさっと食べるといったカフェのみのスタイルではなくて、まさに、カウンターそのものをコンセプトにしたという店作りです。カウンターの魅力は、なんといってもその気軽さだと思います。まず、カウンター席のほとんどは、予約をとる必要はありません。また、客席に座るようにしっかりご飯を食べなくてはならないという義務感を感じることもない。1皿からでも、あるいはコースをしっかりでも、自分の気分に合わせて、量を決めても大丈夫。そのため、1人でふらっと立ち寄ることもできる。そんな気軽さがあるのです。パリに昔からあった、カフェやブラッスリーのカウンター文化に加えて、名料理人ジョエル・ロブションが、ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブションで、日本のカウンターにインスピレーションを得てレストランを作ったスタイルや、アメリカのカフェ・バーレストランなどのあり方などが、さまざまにミックスして、まさにコスモポリタンなパリならではの進化をとげているのも魅力です。また、カウンターは、生き生きとしたコミュニケーションが飛び交う場所でもあります。パリジャンたちが行きつけのカフェを必ず持っているのは、そんなことが理由です。いつものカフェに行き、いつものギャルソンたちと、日常の会話を楽しむのにも彼らの人生の一部がある。隣人と会話が弾んで、友情が結ばれることもある。会話を心から大切にするパリジャンたちの、人情溢れる風景を垣間見ることができるのは、カウンターではないかと思います。そんなカウンターの楽しみが、ビストロやレストランにも広がっている。キッチンに閉じこもるのではなく、客との接点をより増やしたいので、オープンキッチンで腕を振るいたいという料理人も増えました。客の前で調理するのですから、自分の腕に自信を持っている店がほとんど。おいしい料理を食べさせてもらえるのも、間違いはありません。気軽に立ち寄れる、好きな料理を食べられる自由さがある、1人でも大丈夫。なおかつフランスの日常にどっぷりと浸かって、おいしい料理をいただける、まさにトゥーリストにとっても、『カウンターでごはん』は、嬉しい選択肢なのではないかと思います。