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宇宙は「もつれ」でできている 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか

ブルーバックス B−1981

出版社名 講談社
出版年月 2016年10月
ISBNコード 978-4-06-257981-0
4-06-257981-2
税込価格 1,650円
頁数・縦 590P 18cm

商品内容

要旨

一人の天才の独創によって誕生した相対論に対し、量子論は、多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。数十年におよぶ精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。たとえ100億km離れていても瞬時に情報が伝わる、すなわち、因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どんな論争を経て、理解されてきたのか。EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式、局所性と非局所性、そして量子の実在をめぐる議論…。当事者たちの論文や書簡、公の場での発言、討論などを渉猟し尽くし、8年超の歳月をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した、物理学史上最大のドラマ―。

目次

もつれ
1978年、1981年 ちぐはぐな靴下
第1部 侃々諤々―闘わされた議論 1909年〜1935年(1909年9月〜1913年6月 光の量子化
1913年11月 量子化された原子 ほか)
第2部 研究と告発 1940年〜1952年(1949年4月〜6月10日 「ただ真実を」―プリンストン
1941年〜1945年 オッペンハイマー狂騒曲―バークレイ ほか)
第3部 発見 1952年〜1979年(1952年 状況は変化する
1963年〜1964年 「不可能性の証明」が証明したもの ほか)
第4部 「もつれの時代」の到来 1981年〜2005年(1987年 シュレーディンガー生誕100周年
1985年〜1988年 3まで数える ほか)

おすすめコメント

アインシュタインが生涯信じなかった“幽霊現象”――。最高の頭脳を翻弄した“量子の奇妙なふるまい”が、「宇宙観」に革命をもたらした! 量子力学100年の発展史を一気読み。直観と論理の狭間で、物理学者がもがく! 一人の天才の独創によって誕生した相対論に対し、量子論は、多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。数十年におよぶ精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。たとえ100億km離れていても瞬時に情報が伝わる、すなわち、因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どんな論争を経て、理解されてきたのか。EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式、局所性と非局所性、そして量子の実在をめぐる議論……。当事者たちの論文や書簡、公の場での発言、討論などを渉猟し尽くし、8年の歳月をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した、物理学史上最大のドラマ――。

著者紹介

ギルダー,ルイーザ (ギルダー,ルイーザ)   Gilder,Louisa
科学ジャーナリスト。アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。2000年、ダートマス大学卒業。8年超におよぶ徹底取材でものにした『宇宙は「もつれ」でできている―「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか』が初めての著書
山田 克哉 (ヤマダ カツヤ)  
東京電機大学工学部卒業後に渡米、テネシー大学理学部物理学科大学院博士課程(理論物理学)修了。Ph.D.。2013年6月まで、ロサンゼルス・ピアース大学物理学科教授を務めた。アメリカ物理学会会員
窪田 恭子 (クボタ キョウコ)  
フリーランス翻訳家。神戸女学院大学文学部英文科卒業、英国・ケント大学大学院現代文学科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)