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「ポスト真実」時代のネットニュースの読み方

出版社名 晶文社
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-7949-6956-9
4-7949-6956-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 278P 19cm

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要旨

英オックスフォード大学出版局は、2016年の言葉に「POST-TRUTH(ポスト真実)」を選んだ。「真実がどうでもよくなった時代」とも訳せるこの言葉が選出されたのは、英国EU離脱や米大統領選で不正確な喧伝やデマ情報が飛び交ったことに由来する。また、日本では同年、DeNAが運営する情報サイトが記事内容の虚偽や盗用を理由に閉鎖される騒ぎもあった。このようにメディアが信頼を失いつつある今日、また紙からネット主体にメディアの手段や質が大きく変化してきている現代において、私たちはどのようなメディアリテラシーを身につけていけばよいのか。本書では、変化とともにそもそもメディアが持つ特質を踏まえ、私たちがネットニュースに代表される新しいメディアにどう向き合うべきかを、著者の経験も踏まえ論じている。1973年生まれの著者は元日本経済新聞記者で、2014年11月に株式会社報道イノベーション研究所を設立。関西大学総合情報学部特任教授も務める。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年04月12日]

商品内容

要旨

ニュースは今や、紙でもテレビでもなく、ネットで読む時代になった。一方、キュレーションメディアの盗用問題、アメリカ大統領選時に顕在化した偽ニュース問題で、ネットニュースの信頼性は大きく揺らいでもいる。こうした「ポスト真実」の時代にニュースを正しく読むためには、固有のリテラシーが必要だ。それぞれのメディアの特徴を理解し、使い分け、ネット情報を正確に読み解くためのノウハウを、日経新聞の記者を15年務めた著者が、その経験知を基に解説。もう偽ニュースにはだまされない!

目次

1章 ネットで変わったジャーナリズム(ジャーナリズムの本質的な変化
ネットの信頼性をめぐる問題
メディアが提供する7つの価値
メディアと世論)
2章 ネット情報を利用する前に(「ワンストップ」の落とし穴
活字離れは本当か
ネットは訂正を前提としたメディア
報道の限界を知る)
3章 ネット情報の利用術(メディアを生態系として捉える
裏を取る
「裏」情報の罠
教材としての「紙媒体」
ネットにない情報の重要性)
4章 高度な読み方、活用法(「たとえ話」で考える―ネットは自分の頭脳じゃない
スタンスを決めてネット情報を読む
インターネットと議論
「報じる側」と「報じられる側」を体験する)
5章 メディアのこれから(「紙からネットへ」という変化の本質)

著者紹介

松林 薫 (マツバヤシ カオル)  
1973年、広島市生まれ。京都大学経済学部、同修士課程を修了し1999年に日本経済新聞社に入社。東京と大阪の経済部で、金融・証券、年金、少子化問題、エネルギー、財界などを担当。経済解説部で「経済教室」や「やさしい経済学」の編集も手がける。2014年10月に退社。2014年11月に株式会社報道イノベーション研究所を設立。2016年4月より関西大学総合情報学部特任教授(ネットジャーナリズム論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)