「孫たちは帰らない」けれど 失われた「ふるさと」を求めて
それでも「ふるさと」
出版社名 | 農山漁村文化協会 |
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出版年月 | 2018年2月 |
ISBNコード |
978-4-540-17189-5
(4-540-17189-5) |
税込価格 | 2,200円 |
頁数・縦 | 32P 27cm |
商品内容
文学賞情報 |
2019年
第66回
産経児童出版文化賞受賞 |
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要旨 |
自然の恵みゆたかな、福島県北東部の高原の村―飯舘村から車で1時間ほど山を下った伊達市にある仮設住宅に、おばあちゃんたちは暮らしています。放射能にふるさとの村を追われたのです。村では広い敷地に何世代も住んでいましたが、ここは村の1軒分ほどの敷地に、約100軒もの仮設住宅が建ち並んでいます。長屋形式で、板で仕切っただけの部屋では、「テレビの音がうるさい」といった不満も…。でも、仮設住宅の暮らしに慣れるにつれて、近所付き合いも生まれ、友だちもでき、ここは「第二のふるさと」になってきました。その一方で、春の山菜や秋のキノコ、一年中、いのちをつないでくれた味噌など、自然の恵みに生かされた村、「帰りたい村」への思いもつのります。そして、避難から6年、避難指示は解除され、仮設住宅から出ていく日が近づいています。おばあちゃんたちは、いま、「二つのふるさと」の間でゆれています。 |