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奴隷の文学誌 声と文字の相克をたどる

出版社名 青弓社
出版年月 2018年4月
ISBNコード 978-4-7872-9248-3
4-7872-9248-X
税込価格 3,300円
頁数・縦 328P 19cm

商品内容

要旨

法律で読み書きが禁止されていた奴隷制以来、アフリカン・アメリカンにとって識字を得ることは自由と同義だった―。南北戦争前夜と一九三〇年代の奴隷体験記を歴史的・社会的に読み解き、二十世紀後半のアフリカン・アメリカンの文学をたどって、声と文字の緊張関係から文学の可能性を問う。

目次

第1部 声から文字へ(十九世紀の奴隷体験記(読み書き禁止法というトラウマ
演説が活字になる過程 ほか)
二十世紀の連邦作家計画スレイヴ・ナラティヴ(ニューディール政策による連邦作家計画
ガイドブック ほか))
第2部 文字から声へ(ラルフ・エリスンとヴァナキュラーな声(十九世紀奴隷体験記と『見えない人間』
リテラシーと自由の神話 ほか)
アーネスト・J.ゲインズと復活した奴隷たちの声(新・奴隷体験記
再燃した奴隷体験記の代筆の問題 ほか)
トニ・モリスン作品の声と文字の問題(『ソロモンの歌』の奇妙な名前をめぐる描写
ユニークな名前に隠された意味 ほか))

著者紹介

峯 真依子 (ミネ マイコ)  
1974年、大分県生まれ。中央学院大学現代教養学部助教。専攻はアメリカ文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)