• 本

探偵AIのリアル・ディープラーニング

新潮文庫 は−72−1 nex

出版社名 新潮社
出版年月 2018年6月
ISBNコード 978-4-10-180124-7
4-10-180124-X
税込価格 825円
頁数・縦 364P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 「謎は私にお任せください!」可愛い名探偵の活躍に括目せよ!

    読みやすかったです。主人公は高校二年生で彼の視点が多いのでそのおかげでわかりやすいのかなと思っていたのですが、50pくらいに「後期クイーン問題」などという言葉が飛び出してきたので一気に読む人を本格ミステリファンに限定してしまったように感じました。ほかにも古典のミステリ作品のタイトルなどがいくつか出てきて初心者向けではないかなと。でもこういうところから古典を手に取ってみる10代の方もおられるかもしれないし、むしろちょうどいいのかも・・・?

    人工知能やコンピュータ、IT系の専門的な内容をかみ砕いて書いておられてそこはとても勉強になりました。よくある萌えキャラが説明してくれるハウトゥ本のような雰囲気もあります。

    肝心の謎と推理ですが、文句なくとても面白かったです。展開が早くて終わるのか心配しましたがきれいにまとまった上に引きも良い感じでした。ぜひ続きお願いしたいです。

    (2018年6月23日)

商品内容

要旨

人工知能の研究者だった父が、密室で謎の死を遂げた。「探偵」と「犯人」、双子のAIを遺して―。高校生の息子・輔は、探偵のAI・相以とともに父を殺した真犯人を追う過程で、犯人のAI・以相を奪い悪用するテロリスト集団「オクタコア」の陰謀を知る。次々と襲いかかる難事件、母の死の真相、そして以相の真の目的とは!?大胆な奇想と緻密なロジックが発火する新感覚・推理バトル。

著者紹介

早坂 吝 (ハヤサカ ヤブサカ)  
1988(昭和63)年、大阪府生れ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。2014(平成26)年に『○○○○○○○○殺人事件』でメフィスト賞を受賞し、デビュー。同作で「ミステリが読みたい!」新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)