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斗南藩 「朝敵」会津藩士たちの苦難と再起

中公新書 2498

出版社名 中央公論新社
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-12-102498-5
4-12-102498-2
税込価格 902円
頁数・縦 231P 18cm

商品内容

要旨

二十八万石を誇った会津藩は戊辰戦争に敗れ、明治二年、青森県の下北半島や三戸を中心とする地に転封を命ぜられる。実収七千石の荒野に藩士とその家族一万七千人が流れこんだため、たちまち飢餓に陥り、斃れていった。疫病の流行、住民との軋轢、新政府への不満と反乱…。凄絶な苦難をへて、ある者は教師となって青森県の教育に貢献し、また、近代的な牧場を開いて荒野を沃土に変えた。知られざるもうひとつの明治維新史。

目次

第1章 会津藩の戦後処理
第2章 なぜ南部の地に
第3章 移住者の群れ
第4章 斗南の政治と行政
第5章 会津のゲダカ
第6章 廃藩置県
第7章 揺れ動く心
第8章 斗南に残った人々
第9章 北の海を渡った人々
第10章 流れる五戸川

おすすめコメント

戊辰戦争に敗れた会津藩は明治2年、青森県の下北半島や三戸を中心とする地に転封を命ぜられる。7000石たらずの荒野に藩士とその家族1万7000人が流れこんだたため、たちまち飢餓に陥る。疫病の流行、新政府への不満、住民との軋轢など、凄絶な苦難をへて、藩士たちは、あるいは教師となって青森県の教育に貢献し、あるいは近代的な牧場を開いて荒野を沃土に変えた。知られざるもうひとつの明治維新史。

著者紹介

星 亮一 (ホシ リョウイチ)  
1935年、仙台市生まれ。1959年、東北大学文学部国史学科卒業。2002年、日本大学大学院総合社会情報研究科修士課程修了。福島民報記者(県政キャップ)、福島中央テレビ報道制作局長等を経て現在、歴史作家。日本国際情報学会会員。戊辰戦争研究会を主宰。『奥羽越列藩同盟』で福島民報出版文化賞、新選組の研究とテレビ出演でNHK東北ふるさと賞、『国境の島・対馬のいま』(現代書館)で日本国際情報学会功労賞受賞。福島の原発問題と地域再生についても雑誌その他に寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)