• 本

パリの憂愁 小散文詩

出版社名 思潮社
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-7837-2779-8
4-7837-2779-1
税込価格 2,420円
頁数・縦 238P 19cm

商品内容

要旨

現代詩を切り拓いた名著、待望の新訳。都市の喧騒と群衆をモチーフに、現代的で柔軟なミニマル・アートとして、散文詩という領域を拓いたボードレール。詩のみならず数多の文学作品に多大な影響を与えたこの「現代文学の決定的発端」が、最新の研究成果を踏まえた平明な訳と解説により、詩的現在のその先に蘇る。

目次

アルセーヌ・ウセーに(序文)
異邦人
老婆の絶望
芸術家の“告白の祈り”
剽軽者
二重の部屋
それぞれがキマイラを
道化とヴィーナス
犬と香水壜
不都合なガラス売り〔ほか〕

著者紹介

ボードレール,シャルル・ピエール (ボードレール,シャルルピエール)   Baudelaire,Charles Pierre
1821年4月1日パリ生まれ。1832年から4年間をリヨンで過ごし以後はパリ在住。19歳頃からユゴー、ネルヴァル、バルザックらと交遊。1841年、インド行の船旅に出るが途中で帰国。パリのサン=ルイ島で贅沢なダンディ生活を始め、家族による民事訴訟の結果、準禁治産者となる。1845年、最初の美術評論「1845年のサロン」刊行。1857年、韻文詩集『悪の華』初版を刊行するが、全100篇中6篇が風俗紊乱の廉で削除。1861年、新作32篇を加えた『悪の華』第2版を刊行。以後はおもに散文詩の制作を中心とし、計50篇が没後『小散文詩』として刊行される。1864年からベルギーに滞在。1866年、ナミュールの教会の石畳に倒れ、失語症および半身不随となる。1867年8月31日パリにて永眠。詩の他に美術評論、文芸評論等、およびエドガー・アラン・ポオの仏語訳がある
山田 兼士 (ヤマダ ケンジ)  
1953年岐阜県大垣市生まれ。関西学院大学大学院博士後期課程満期退学。大阪芸術大学教授。日本フランス語フランス文学会、日本現代詩人会、日本文藝家協会、関西詩人協会、各会員。詩誌「びーぐる 詩の海へ」編集同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)