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日本版司法取引の実務と展望 米国等の事情に学ぶ捜査協力型司法取引の新潮流

出版社名 現代人文社
出版年月 2019年4月
ISBNコード 978-4-87798-723-7
4-87798-723-1
税込価格 3,190円
頁数・縦 211P 21cm

商品内容

要旨

現代の司法取引は、米国等で企業犯罪の摘発に大きな効果を挙げている。司法取引が主要国で果たしている機能は、企業による捜査当局への犯罪の自主申告・捜査協力を促し、犯罪により生じた問題を是正することである。日本でもその機能が十分果たせるのか。日本の司法取引はどこへ向かうのか?

目次

第1部 司法取引に関する概念の整理―司法取引を読み解く道しるべ(協議・合意制度の施行―「日本版司法取引」の新設
2種類の捜査協力型司法取引
「司法取引」の教会の画定)
第2部 現代的司法取引の誕生と発展―経済事犯に見る米国の司法取引(米国の刑事司法制度の基礎
米国の司法取引の歴史
司法取引の手続の流れ1―捜査機関への発覚前に自己申告する場合
司法取引の手続の流れ2―捜査開始後に捜査協力する場合)
第3部 現代的司法取引の世界的な拡散―米国以外の主要国の動向(現代的司法取引の国際的な広がり
英国のDPA
フランスのDPA
カナダのDPA
シンガポールのDPA
オーストラリアのDPA
小括 5カ国のDPA制度に共通する要素)
第4部 日本の協議・合意制度の検討―米国等の司法取引事情を踏まえて(協議・合意制度の利用形態
古典的司法取引として用いる場合
現代的司法取引として用いる場合)
第5部 日本版司法取引の展望―協議・合意制度はどこへ向かうか(第1号案件
第2号案件
協議・合意制度の今後の展望)

著者紹介

市川 雅士 (イチカワ マサシ)  
弁護士。司法研修所61期修了。2008年弁護士登録(第二東京弁護士会所属)。2016年米国ニューヨーク州弁護士登録。主な業務分野は、競争法/独占禁止法やデータ保護法/個人情報保護法など。第7回季刊刑事弁護新人賞(最優秀賞)受賞
土岐 俊太 (ドキ シュンタ)  
弁護士。司法研修所68期修了。2015年弁護士登録(大阪弁護士会所属)。主な業務分野は、M&A、会社訴訟、ファイナンス、不動産、刑事事件など
山口 祥太 (ヤマグチ ショウタ)  
弁護士。司法研修所70期修了。2017年弁護士登録(第二東京弁護士会所属)。主な業務分野は、会社法、紛争処理、危機管理、刑事事件など。特に、危機管理分野においては大型企業不祥事案件に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)