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持統天皇 壬申の乱の「真の勝者」

中公新書 2563

出版社名 中央公論新社
出版年月 2019年10月
ISBNコード 978-4-12-102563-0
4-12-102563-6
税込価格 1,100円
頁数・縦 271P 18cm

商品内容

要旨

後の天智天皇の子として大化改革の年に誕生した少女は、五歳のときに祖父が自害し、心痛の余り母が没するという悲劇を体験する。十三歳で叔父の大海人皇子(後の天武天皇)と結婚。有間皇子の謀反や白村江の戦いの後、二十七歳のとき、古代最大の争乱である壬申の乱を夫と共に起こし、弟・大友皇子に勝利する。その後は中央集権化に邁進し、兄弟継承だった皇位を父子継承に転換させた。古代国家を形作った女帝の実像とは。

目次

第1章 誕生(645年)―人生を方向づけた「大化改新」
第2章 幼少期(649年〜)―衝撃を受けた「蘇我倉山田石川麻呂の自害」
第3章 結婚(657年〜)―はじめて体験した国難「白村江の戦」
第4章 夫婦の絆(671年〜)―虎に翼をつけた「壬申の乱」
第5章 立后(673年〜)―仕組まれた?「大津皇子の謀反」
第6章 称制から即位へ(686年〜)―期待に満ちた「藤原京遷都」
第7章 譲位(697年〜)―『万葉集』に託されたメッセージ
第8章 死没(702年)―血脈の安泰を願った「大内陵」

おすすめコメント

大化改新の年に誕生した少女は、五歳のときに祖父が自害し、母が心痛の余り亡くなるという悲劇を体験する。十三歳で叔父の大海人皇子と結婚。有間皇子の謀反や白村江の戦いの後、二十七歳のとき、古代最大の争乱である壬申の乱を夫と共に起こし、弟である大友皇子に勝利する。その後は中央集権化に邁進し、それまで兄弟継承相続であった天皇位を父子継承に転換させる。古代国家のかたちをつくった女帝の素顔とは。

著者紹介

瀧浪 貞子 (タキナミ サダコ)  
1947年、大阪府生まれ。1973年、京都女子大学大学院文学研究科修士課程修了。京都女子大学文学部講師等を経て、1994年、同大学文学部教授。現在、京都女子大学名誉教授。文学博士(筑波大学)。専攻・日本古代史(飛鳥・奈良・平安時代)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)