• 本

リブラの野望 破壊者か変革者か

日経プレミアシリーズ 416

出版社名 日本経済新聞出版社
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-532-26416-1
4-532-26416-2
税込価格 935円
頁数・縦 273P 18cm

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

2019年、金融分野でもっとも衝撃的な出来事に、フェイスブックによる新仮想通貨「リブラ」構想発表を挙げる人は少なくないだろう。国家ではなく巨大IT企業が実質上発行するグローバル通貨が、既存の金融秩序を大きく破壊すると懸念されたからだ。では、リブラの“破壊力”とはいかなるものだろうか。本書では、現時点で判明している仮想通貨「リブラ」構想の中身、利便性と危険性についての議論、フェイスブックや参加企業の思惑、政府や中央銀行の危機感の理由などを詳しく解説。2019年6月に突如フェイスブックが発表したリブラの構想は、たちまち米国をはじめとする各国政府当局や中央銀行、企業、ネット空間などに、反発や懸念、憶測を巻き起こした。10月の米下院公聴会でフェイスブックのザッカーバーグCEOが、規制当局の承認が得られるまでは発行しないと明言したものの、その行方は不透明なままだ。本書では、ビットコインとの比較などからデジタル通貨の本質にも触れながら、リブラ騒動の意味に迫っている。著者の藤井彰夫氏は日本経済新聞社論説委員会上級論説委員兼編集委員、西村博之氏は日本経済新聞社編集委員兼論説委員。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年12月24日]

商品内容

要旨

フェイスブックが発行を目指すデジタル通貨リブラ(Libra)とは何か。なぜ世界各国の政府や通貨当局は警戒を強めるのか。デジタル通貨のイノベーションがもたらすマネー経済の革命的変化を読み解く。ノーベル経済学賞受賞者のスティグリッツ教授や、貨幣論の第一人者岩井克人教授らへのインタビューも収録。

目次

はじめに リブラの挑戦
第1章 シミュレーション・2030年のリブラ
第2章 リブラの衝撃
第3章 リブラの概要 ホワイトペーパー解説
第4章 ビジネスとしてのリブラ―フェイスブックは何を得るのか
第5章 リブラにどう向き合うか―浮上した規制の論点
第6章 新たな通貨覇権競争
第7章 デジタル通貨の歴史
第8章 日本はどう立ち向かうか
インタビュー

おすすめコメント

FBが発行を目指すリブラとは何か? なぜ大議論を呼んだのか? 世界動向を盛り込みながらデジタル通貨を巡る攻防の最前線を描く。

著者紹介

藤井 彰夫 (フジイ アキオ)  
日本経済新聞社上級論説委員兼編集委員。1985年、早稲田大学政治経済学部卒、日本経済新聞社入社。経済企画庁、日本銀行、大蔵省などを担当。欧州総局編集委員、ワシントン支局長、Nikkei Asian Review編集長などを経て、現職
西村 博之 (ニシムラ ヒロユキ)  
日本経済新聞社編集委員兼論説委員。1992年、慶應義塾大学法学部政治学科卒、日本経済新聞社入社。メガバンク、金融庁、経産省、日本銀行などを担当。ニューヨーク駐在記者、米州総局編集委員、経済部次長、Nikkei Asian Review News Editorなどを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)