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イゴノミクスの世界

幻冬舎ルネッサンス新書 ふ−4−1

出版社名 幻冬舎メディアコンサルティング
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-344-92540-3
4-344-92540-8
税込価格 880円
頁数・縦 296P 18cm

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要旨

将棋と並び競技人口の多い、伝統的なボードゲームに「囲碁」がある。中国を起源とし、今ではアジア諸国のみならず世界各国に競技者がおり、昨今ではAIのAlphaGoが人間のプロ棋士を打ち破ったことも話題になった。そんな囲碁にまつわる格言や戦術は、経済の理解や企業経営などにも役立つものでもある。本書では、趣味で囲碁を嗜む経済学者が、経済学の基礎や、日本経済の変遷などを、囲碁の戦略・戦術や、棋士の間に伝わる格言・習わしなどになぞらえて解説。著者は、囲碁に経済の本質が表れているとし、囲碁とエコノミクスを組み合わせた「イゴノミクス」を提唱。自身を「イゴノミスト」と名乗る。相手の駒を取りにいく将棋と異なり、駆け引きをしながら領地の拡大を目指す囲碁こそが、日本型経済の特徴を浮かび上がらせていると論じている。著者は、高崎商科大学教授で学長を務める。専門は日本経済論で、趣味の囲碁は五段格だという。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年1月7日]

商品内容

要旨

囲碁には人類の叡智が結集している―。「経済成長」の次なるステージ「成熟社会」を的確に予測。“イゴノミクス”によって経済学の基礎と日本経済の転機を分かりやすく解説する。大学教授がユーモアを交えて綴った、学生からビジネスマンまで楽しく読める経済学入門書。

目次

布石 プロローグ―囲碁と大学教育
第1局 市場経済のタイプ 囲碁と将棋―囲碁にちなんだ言葉
第2局 「厚みに近寄るな」 ベンチャー起業の鉄則―市場経済を囲碁で読み解こう
第3局 「マネ碁」は戦法か、違法なのか―再起をかけた日本経済のスタート
第4局 「ひらめき」か「第一感」か―世界にまれな高度経済成長のなぞ
第5局 「敵の急所は我が急所」と知る―高度経済成長の終焉
第6局 「石の下」とは意外や意外の手―円高経済からバブル経済へ
第7局 なるほど「定石を覚えて二目弱くなり」か―構造改革路線は有効な戦略なのか
第8局 「むさぼり勝とうとしてはならない」―成熟経済社会のあり方を考えてみよう
終局 エピローグ

著者紹介

渕上 勇次郎 (フチガミ ユウジロウ)  
1948年、佐賀県生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程満期退学・経済学博士。現在、高崎商科大学教授・学長、専門は日本経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)