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されく魂 わが石牟礼道子抄

出版社名 河出書房新社
出版年月 2021年2月
ISBNコード 978-4-309-02945-0
4-309-02945-0
税込価格 1,760円
頁数・縦 193P 19cm

商品内容

要旨

何十年追いかけても石牟礼道子は捕まらない。その言葉は、はみ出しあふれ出し時には飛び去る。はるかに高いところへ遠いところへ。石牟礼道子は存在自体が一つの文学的な奇蹟である。されく(さまよう)魂をもつ作家の奔放に豊潤に湧きいずる言葉の数々を追いつづけ、それらに真摯に対峙した渾身の論考集大成。

目次

1(『苦海浄土』ノート
不知火海の古代と近代
水俣の闇と光
明るくて電気で楽しそう
世界文学の作家としての石牟礼道子
「日本文学全集」『石牟礼道子』解説
『評伝 石牟礼道子‐渚に立つひと』文庫版解説)
2(書評『最後の人―詩人 高群逸枝』
書評『葭の渚―石牟礼道子自伝』
書評『不知火おとめ―若き日の作品集1945‐1947』
『無常の使い』
『完本 春の城』
『道子の草文』)
3(ぼくのもとに無常の使い
石牟礼さんがお果てになった
夢とうつつを見る人
されく魂―石牟礼道子一周忌に寄せて)

出版社・メーカーコメント

共にされく(漂浪く)魂をもつ作家が、石牟礼のはみ出し溢れ出し、時に飛び去る類い稀な言葉の数々を追って奇跡の作品群に迫る。敬愛してやまない作家に真摯に対峙した渾身の論考集大成。

著者紹介

池澤 夏樹 (イケザワ ナツキ)  
1945年、北海道生まれ。1984年『夏の朝の成層圏』で長編小説デビュー。1988年『スティル・ライフ』で芥川賞、1992年『母なる自然のおっぱい』で読売文学賞、1993年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年『池澤夏樹=個人編集 世界文学全集』で毎日出版文化賞、2011年朝日賞、2020年『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』で毎日出版文化賞、他多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)