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江戸のことば絵事典 『訓蒙図彙』の世界

角川選書 647

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-04-703601-7
4-04-703601-3
税込価格 2,200円
頁数・縦 349P 19cm

商品内容

要旨

わが子の教育のため、絵事典を作ろう―。江戸時代、京都の儒学者中村〓斎は、天文、地理、人物、動物、道具、植物など森羅万象1400項目超を収めた日本初の絵入百科事典『訓蒙図彙』を出版する。あらゆる語彙を絵解きした未曾有の書物は瞬く間にベストセラーとなり、子どもからおとな、果てはケンペルや南方熊楠をも魅了することとなった。『訓蒙図彙』のデータベース化を達成した気鋭の研究者が、その知られざる魅力を現代に蘇らせる。

目次

第1章 森羅万象への入り口
抄出解説 『訓蒙図彙』(寛文六年版)(天文(てんぶん)
地理(ちり)
居処(きょしょ)
人物(じんぶつ)
身体(しんてい/しんたい)
衣服(いふく)
宝貨(ほうか)
器用(きよう)
畜獣(きゅうじゅう)
禽鳥(きんちょう)
龍魚(りょうぎょ/りゅうぎょ)
虫介(ちゅうかい)
米穀(べいこく)
菜蔬(さいしょ)
果〓(から)
樹竹(じゅちく)
花草(かそう))
第2章 『訓蒙図彙』の時代
第3章 『訓蒙図彙』その後の系譜
第4章 五つの『訓蒙図彙』―諸版の考察

出版社・メーカーコメント

子どもも大人も夢中になった、森羅万象を絵で解き明かす江戸絵事典の世界江戸の子ども向け絵事典「訓蒙図彙」は大ベストセラーとなり、南方熊楠やシーボルトら大人にも愛読された。墓と塚の違いは? 麒麟、猩々、鳳凰はどんな風貌? 水母、土肉とは? 森羅万象を描く驚異の書に迫る。

著者紹介

石上 阿希 (イシガミ アキ)  
1979年、静岡県生まれ。国際日本文化研究センター特任助教。専門は近世文化史。立命館大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)。著書に『日本の春画・艶本研究』(平凡社)、『へんてこな春画』(青幻舎)、編著に『西川祐信を読む』(立命館大学アート・リサーチセンター)などがあるほか、2013年の「Shunga:sex and pleasure in Japanese art」(大英博物館)、19年の「女・おんな・オンナ〜浮世絵にみる女のくらし」(渋谷区立松涛美術館)などの展示にもかかわる。春画の研究で日本初の博士号を取得し、15年に国際浮世絵学会新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)