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これからの日本のジビエ 野生動物の適切な利活用を考える

出版社名 緑書房
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-89531-590-6
4-89531-590-8
税込価格 2,750円
頁数・縦 231P 21cm

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要旨

日本の地方ではシカやイノシシなど野生動物による農業被害が拡大している。その対策で捕獲した動物の、「ジビエ」としての有効利用が注目を集めている。ジビエの肉や加工品、料理などをブランド化し地方創生につなげようとする動きもある。だがジビエについての正しい知識はまだ十分に広まっていないようだ。本書では、食用に捕獲した野生鳥獣を指す「ジビエ」について、国内におけるその定義や歴史、加工や流通、捕獲や料理の方法、栄養や安全管理、観光への活用など、さまざまな角度から各界の専門家が解説。国内における現状と課題、そして未来について網羅的に理解できる内容となっている。ジビエの処理・加工、商品開発、流通などは、従業員1~2名の小規模零細な食肉処理施設が一手に担っており、流通量や品質のばらつきなどもある。ジビエの振興には課題が多いが、法整備も進み、自治体や企業のさまざまな工夫に期待が持てる。編著者は麻布大学名誉教授、中国科学院瀋陽応用生態研究所客員教授、一般社団法人日本ジビエ振興協会理事。専門は家畜衛生学、畜産環境学、養豚科学で、ジビエに関する調査・執筆、学校給食問題などに取り組んでいる。なお本書は、各分野の専門家18名によって執筆された。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2021年6月23日]

商品内容

目次

第1章 ジビエってなに?(ジビエとは―ジビエの定義と世界のジビエ
日本のジビエ
農業被害と野生鳥獣の利用
「狩猟と有害鳥獣捕獲」の違いからジビエ利用がどうあるべきかを考える
ジビエを狩る
野生鳥獣肉に関する食肉処理施設の状況と背景)
第2章 ジビエの動物(シカ
シカはなぜ増えたのか
イノシシ
その他の動物)
第3章 ジビエを美味しく食べるための基礎知識(ジビエの栄養
ジビエの安心・安全
ジビエの流通事例と今後の課題
料理人からみたジビエの魅力
ジビエの加工―野生動物肉の研究などから)
第4章 野生動物の交通事故(自動車事故
鉄道事故)

著者紹介

押田 敏雄 (オシダ トシオ)  
麻布大学名誉教授、中国科学院瀋陽応用生態研究所客員教授、一般社団法人日本ジビエ振興協会理事。麻布獣医科大学獣医学部獣医学科卒業、同大学院獣医学研究科博士課程修了。獣医学博士、農学博士、工学博士。日本養豚学会会長、日本家畜衛生学会理事長など歴任。専門は家畜衛生学、畜産環境学、養豚科学。ジビエに関する調査・執筆、学校給食問題などに取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)