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ポプラ文庫 お12−10

出版社名 ポプラ社
出版年月 2021年7月
ISBNコード 978-4-591-17047-2
4-591-17047-0
税込価格 814円
頁数・縦 323P 16cm

商品内容

要旨

高校時代に父を亡くし、母は再婚して別の家庭にいる井川幹太は、やりたいことも見つからぬまま二十七歳になっていた。勤めていた会社を辞め、コンビニでアルバイトをしながら荒川沿いのアパートで暮らす静かな日々。だがある日、上の部屋に戸田という騒がしい男が引っ越してきて―。自分には何もないと思っていた青年が、失敗ばかりの隣人家族の温かさに触れ、「生活」の輝きを知る。明日への一歩が胸に迫る青春小説。

出版社・メーカーコメント

快速が停まらない街、しかも駅から徒歩十五分。荒川沿いに立つ築三十年のアパートに井川幹太はひとりで暮らしていた。学生時代も、就職してからも、会社を辞めてからも、ずっとおなじ部屋でのひとり暮らし。やりたいことも見つからぬまま、気がつけば二十七歳になっていた。父は高校生のときに他界、母は再婚して別の家庭をもっていたから、いまの幹太の生活は自分ひとりだけのもの。コンビニでアルバイトをしながら、たまに結婚式の代理出席のバイトも入れる以外は、これといって何もない日々。そんなある日、上の部屋に戸田という騒がしい男が引っ越してきて、奇妙なつきあいがはじまる。図々しく遠慮のない言動を警戒していたが、自分の過ちを隠そうともしないあけっぴろげな戸田とその家族のすがたに、幹太は次第に惹かれていく。――。未来に何の期待も持てずにいた青年が、明日への一歩を踏み出すまでを描いた胸に迫る青春小説。

著者紹介

小野寺 史宜 (オノデラ フミノリ)  
千葉県生まれ。2006年『裏へ走り蹴り込め』でオール讀物新人賞を受賞。2008年、『ROCKER』でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。著書に、『ひと』(2019年本屋大賞2位)(祥伝社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)