同一性と個体 種別概念に基づく統一理論に向けて
出版社名 | 慶應義塾大学出版会 |
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出版年月 | 2021年8月 |
ISBNコード |
978-4-7664-2760-8
(4-7664-2760-2) |
税込価格 | 6,600円 |
頁数・縦 | 450P 22cm |
商品内容
要旨 |
猫のティブルスは、尻尾を失ったとしても「ティブルス」なのだろうか―。「同一性」は哲学において最も基本的かつ重要な概念の一つである。本書は、その概念を統一的な視点から解明する。まず、同一性関係は形而上学的にどのように特徴づけられるかを分析し、「同一である」という表現や同一性言明を、意味論的な観点から説明する。そして、私たちが日常的な事物に対して行なう認知的な同定・個別化を、認識論や心の哲学、あるいは知覚の哲学の観点からどのように理解すべきであるかを検討する。本書は、種別概念に基づいた一つの統一理論を提出することで、このような困難な問いに答えようとする野心的な一冊である。 |
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目次 |
序論 |
出版社・メーカーコメント
「同一性」という、哲学史上最も解明が困難であると言われる概念を明らかにしようとする野心作。本書では「同一性」の概念を、形而上学的視点・意味論的視点・認識論的視点の三つの相から分析。その広範な問題群に対して、統一理論を提唱し、大胆に解明を試みる。