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中国料理の世界史 美食のナショナリズムをこえて

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-7664-2764-6
4-7664-2764-5
税込価格 2,750円
頁数・縦 571,67P 19cm

商品内容

文学賞情報

2022年 第44回 サントリー学芸賞・社会・風俗部門受賞
2022年 第13回 辻静雄食文化賞受賞

要旨

世界無形文化遺産への登録を目指す中国料理。北京ダックは、中華人民共和国成立後に中国を代表する料理となった。中国の料理をルーツとするラーメン、チャジャン麺、フォー、パッタイ、海南チキンライス、チャプスイが、20世紀に日本・韓国・ベトナム・タイ・シンガポール・アメリカの国民食になった。俗説を退けて史実を究明し、ナショナリズムの視点からアジア料理の形成と伝播の新たな歴史像を示す。

目次

中国料理から見える世界史
第1部 中国料理の形成―美食の政治史
第2部 アジアのナショナリズムと中国料理
第3部 米欧の人種主義とアジア人の中国料理
第4部 日本食と中国料理の境界―世界史のなかの日本の中国料理
国民国家が枠づける料理のカテゴリー

出版社・メーカーコメント

本書では、中国料理の成立と伝播を世界史的視座から考察。それと同時に、近現代史を考える上で最重要テーマの一つである国民国家建設に焦点を合わせ、それが中国及び世界の中国料理をどう変えたのかを明らかにする。近年急速に蓄積されている華人学者たちの学術研究成果を整理・紹介しながら、そこに新しい史料や議論を追加し、日本人学者独自の視点から書き直した“中国料理の世界史”。

著者紹介

岩間 一弘 (イワマ カズヒロ)  
1972年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。専門は東アジア近現代史、食の文化交流史、中国都市史。2003年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。千葉商科大学教授などを経て2015年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)