残月記
出版社名 | 双葉社 |
---|---|
出版年月 | 2021年11月 |
ISBNコード |
978-4-575-24464-9
(4-575-24464-3) |
税込価格 | 1,815円 |
頁数・縦 | 381P 20cm |
商品内容
文学賞情報 |
2022年
第43回
吉川英治文学新人賞受賞 |
---|---|
要旨 |
「俺は突然わけもわからないうちに何もかもを失って、一人になった!」不遇な半生を送ってきた男がようやく手にした、家族というささやかな幸福。だが赤い満月のかかったある夜、男は突如として現実からはじき出される(「そして月がふりかえる」)。「顔じゅうが濡れている。夢を見ながら泣きじゃくっていたのだ」早逝した叔母の形見である、月の風景が表面に浮かぶ石。生前、叔母は言った。石を枕の下に入れて眠ると月に行ける。でも、ものすごく「悪い夢」を見る、と…(「月景石」)。「満月はいつだって俺たちに言う。命を懸けろと」近未来の日本、人々を震撼させている感染症・月昂に冒された若者。カリスマ暴君の歪んだ願望に運命を翻弄されながら、抗い続けてゆく。愛する女のために(「残月記」)。ダークファンタジー×愛×ディストピア。息を呑む感動のエンターテインメント! |
出版社・メーカーコメント
史上初の快挙! 本屋大賞ノミネート、吉川英治文学新人賞&日本SF大賞W受賞! 2021年の刊行以来、20以上のメディアで紹介され、ロングセラーとなっている小田雅久仁の『残月記』。 吉川英治文学新人賞の選考委員も絶賛! *一読して、小田ワールドの虜になった。「残月記」の主人公の愛の届け方など、切なくて涙した。凄い/伊集院静 *ここまで確固たる『異/畏』世界を創り出せる人はなかなかいない/恩田陸 *私たちの日常に入り込む、ひんやりとした既視感のある不安が、この著者が書くことで「新しい物語」へと生まれ直している/辻村深月 【内容紹介】 ダークファンタジー×愛×ディストピア。全編「月」をモチーフにした、超弩級エンターテインメント! 計り知れぬ想像力が構築した三つの異世界。 「そして月がふりかえる」 不遇な半生を送ってきた男がようやく手にした、家族というささやかな幸福。だが赤い満月のかかったある夜、男は突如として現実からはじき出される。 「月景石」 早逝した叔母の形見である、月の風景が表面に浮かぶ石。生前、叔母は言った。石を枕の下に入れて眠ると月に行ける。でも、ものすごく「悪い夢」を見る、と。 「残月記」 近未来の日本、人々を震撼させている感染症・月昂に冒された若者。カリスマ暴君の歪んだ願望に運命を翻弄されながら、抗い続けてゆく。愛する女のために。 【著者プロフィール】1974年、宮城県生まれ。関西大学法学部政治学科卒業。2009年、『増大派に告ぐ』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。12年の『本にだって雄と雌があります』は、同年の「SFが読みたい!」国内篇で第7位、翌年の第3回Twitter文学賞国内部門で第1位となる。13年の短編「11階」が第25回SFマガジン読者賞国内部門を受賞。9年ぶりの著作『残月記』で2022年本屋大賞第7位、第43回吉川英治文学新人賞、第43回日本SF大賞を受賞し、23年の「SFが読みたい!」国内篇で第3位となる。