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女性失格

出版社名 文藝春秋
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-16-391477-0
4-16-391477-3
税込価格 1,650円
頁数・縦 187P 20cm

商品内容

要旨

寂しさを消すことができるなら、私は死んでもいい。女が女になり、女でしかなくなる瞬間を描く問題作!

出版社・メーカーコメント

女とは何か? 人はどうやって女になっていくのか?岡山の片田舎に生まれた女の子が、性に目覚める。進学校に進み、京都の有名私立大学に進学。そこで男たちと次々に「共犯関係」を結んでいくが、同時に性の対象とされることにも息苦しさを感じていた。そこから逃れるために結婚をするが、それでも女という性から逃れることができず不倫にのめり込む。結局は離婚してしまい、ボロボロになり……。女という性をやめられず、女という性から逃れられない「生」の先には何が見えるのか?太宰治の『人間失格』を下敷きに、「女性が女性であることで覗きこむ深淵」を照らし出す意欲作。

著者紹介

小手鞠 るい (コデマリ ルイ)  
1956年、岡山県出身。81年第七回サンリオ「詩とメルヘン賞」を受賞し、三冊の詩集を上梓。93年『おとぎ話』で第十二回「海燕新人文学賞」を受賞し、作家デビュー。2005年『欲しいのは、あなただけ』で第十二回「島清恋愛文学賞」を受賞。09年原作を手がけた絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』で「ボローニャ国際児童図書賞」を受賞。12年『心の森』が第五十八回青少年読書感想文コンクール小学校高学年の部の課題図書に選出される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)