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防衛省の研究 歴代幹部でたどる戦後日本の国防史

朝日新書 844

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-02-295152-6
4-02-295152-4
税込価格 891円
頁数・縦 244P 18cm

商品内容

要旨

戦前日本軍に続く実力組織となった「防衛省・自衛隊」。朝鮮戦争、東西冷戦、湾岸戦争を経て変わっていく組織。平成以降、多発する災害任務によって高まる信頼感。「軍隊からの安全」か、それとも「軍隊による安全」か。安全保障環境が激変するいま、求められる「適度なバランス」とは。「自衛隊の父」ともされる増原恵吉から、安倍政権下での統合幕僚長・河野克俊まで、歴代幹部のライフストーリーを基に、戦後日本の安全保障の変遷をたどる。

目次

第1部 朝鮮戦争と内務軍閥の覇権(知られざる自衛隊の父―「昭和の大村益次郎」増原恵吉
自衛隊精神の核心は何ぞや―初代統幕議長・林敬三の慧眼
ジェントルマンたれ―防衛大学校と槇智雄の「マキイズム」 ほか)
第2部 東西冷戦と防衛思想の創生(自衛隊は徹底的に管理せよ―傲岸不遜の「天皇」海原治
防衛力整備に主体性を―理論家・久保卓也と「防衛計画の大綱」
生え抜きは文学者?―「眠狂四郎」夏目晴雄と「プリンス」西廣整輝 ほか)
第3部 内憂外患と動く自衛隊(〓された防衛省の門出―守屋武昌の栄光と転落
歴史観を書いて何が悪い―「お調子者」田母神俊雄
オペレーションの時代へ―安倍政権と伴走した「史上最長の統幕長」河野克俊)

出版社・メーカーコメント

2007年に念願の「省」に格上げを果たした防衛省。15年には集団的自衛権の行使を可能とすることなどが盛り込まれた「安全保障関連法」が成立し、ますます存在感を増している。歴代防衛官僚や幹部自衛官から、その組織の実像に迫る。

著者紹介

辻田 真佐憲 (ツジタ マサノリ)  
1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科中退。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)