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棘の家

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2022年5月
ISBNコード 978-4-04-112258-7
4-04-112258-9
税込価格 1,815円
頁数・縦 301P 19cm

商品内容

要旨

「あんたは、父親か、教師か、どっちなんだ」穂刈は、クラスで起こるイジメから目を逸らすような、事なかれ主義の中学教師だった。しかし小6の娘がイジメで飛び降り自殺を図り、被害者の親になってしまう。加害児童への復讐を誓う妻。穂刈を責める息子。家庭は崩壊寸前だった。追い込まれた穂刈は、教育者としての矜持と、父親としての責任のあいだで揺れ動く。そんな中、犯人と疑われていた少女の名前が何者かによってインターネットに書き込まれ―。娘がイジメを苦に飛び降りた。中学教師でもある父親は、崩壊する家庭を守るため、学校と闘うことを決意する。俺たちは“被害者”か、“加害者”か。

出版社・メーカーコメント

いじめを認めない教師だった──娘が飛び降りるまでは。 クラスで起きているいじめについて相談を受けた中学教師の真木。 学校の校長が我が校にいじめはないと言い張っているため、その証拠の写真を消すように生徒に命じた。 そんなある日、真木の小学校六年生の娘が学校の窓から飛び降りた。けがを負った娘の陽菜。飛び降りの理由もまたい じめだった。しかし、学校はやはりいじめを認めない。 いじめを認めたくない教師から、いじめを認めさせたい親に立場が一転した真木。 父親として真木は、娘のいじめについて認めない学校に業を煮やし加害者児童の名前を告発。 そんな中、加害者児童が死体となって発見。真木の息子が容疑者として警察に連行される。 子供を亡くした加害者児童の親に「殺人犯の親」と罵られた真木は──。。

著者紹介

中山 七里 (ナカヤマ シチリ)  
1961年、岐阜県生まれ。2009年「さよならドビュッシー」で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、翌10年にデビュー。緻密に練り上げられたストーリーと意外性のあるラストで人気を博し「どんでん返しの帝王」の異名を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)