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鶴見俊輔、詩を語る

出版社名 作品社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-86182-922-2
4-86182-922-4
税込価格 2,420円
頁数・縦 200P 20cm

商品内容

要旨

「俊」の一字に結ばれた詩人と、元教え子の詩人を相手に、縦横無尽に詩を語る。鶴見俊輔生誕百年に甦る、幻の鼎談!

目次

歌学の力(詩集『もうろくの春』
エリセーエフは私より日本語がうまかった
人間語→生物語→存在語
出鱈目の鱈目の鱈を…
詩の話 ほか)
鶴見さんの詩心をより深く知るためのアンソロジー(選集の編者 正津勉
鶴見さんは、詩人である
天野忠
新平の漢詩
退行計画―抄 ほか)

出版社・メーカーコメント

出鱈目の鱈目の鱈を干しておいて夜ごと夜ごとにひとつ食うかな谷川 〔詩は〕やっぱりフッと出てくるんですか、なんにも考えないで。鶴見 そう。これから仕事しようとかそういうのじゃなくて、フウッと出てくるというものが詩になっているわけ。「俊」の一字に結ばれた詩人と、元教え子の詩人を相手に、縦横無尽に詩を語る。鶴見俊輔生誕百年に甦る、幻の鼎談! 鶴見俊輔、生誕百年。できのよくなかった「へんな生徒」に何事かできることはないか。そこで思い出されたのが筐底の稿だった。あらためて目を通しかさねて読むほどに思いをつよくした。これをこのまま眠らせて置いてはいけない。すぐさま谷川さんに相談してみると、まったくの同意見であった。というしだいでこの稿が日の目を見ることになった。「歌学の力」と。初出誌にそう表題された。透徹の目だ。ここには鶴見俊輔が長年にわたって、詩に込めてきた深い思いのほど、あまさず存分に吐露披歴されている。できうるなら多くの方の手に取られたくある。(本書・正津勉「後書」より)

著者紹介

鶴見 俊輔 (ツルミ シュンスケ)  
1922‐2015。東京生まれ。哲学者。東京高等師範附属小学校卒業後、十代で渡米し、42年、ハーヴァード大学哲学科卒業。同年、日米交換船で帰国後、海軍バタビア在勤武官府に軍属として勤務。46年、都留重人、鶴見和子、丸山眞男らとともに雑誌『思想の科学』を創刊。60年、市民グループ「声なき声の会」を創設、65年、べ平連に参加。京都大学助教授、東京工業大学助教授、同志社大学教授を経て、七〇年代以降は教職に就かず、在野の哲学者として過ごす
谷川 俊太郎 (タニカワ シュンタロウ)  
1931年東京生まれ。詩人。第一詩集『二十億光年の孤独』(1952年)の刊行以降、詩と並行して絵本、翻訳、脚本等、ジャンルを超えて活躍。『日々の地図』(読売文学賞)、『シャガールと木の葉』(毎日芸術賞)、『詩に就いて』(三好達治賞)など、著書多数
正津 勉 (ショウズ ベン)  
1945年福井県生まれ。詩人・文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)