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日本資本主義経済史文化と制度

出版社名 勁草書房
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-326-55088-3
4-326-55088-0
税込価格 4,400円
頁数・縦 490,26P 20cm

商品内容

要旨

人々の内面的な世界像を形作るキリスト教由来の公共概念の「共有」が、市場の秩序付けにおける制度の有効性と発展に帰結した西洋。制度による市場秩序構築でなく、身近な他者との間で培われた文化的な規範が、市場の秩序形成の方法として選ばれた日本。文化と制度の対比から日本と西洋の資本主義発展の違いを読み解く。

目次

第1章 日本の文化と制度
第2章 世界像と制度のコスト
第3章 明治維新前の長期成長の過程
第4章 鎌倉時代における日本の宗教的変化
第5章 室町時代の制度と信頼水準
第6章 徳川期経済成長の文化的基礎
第7章 明治維新後の日本の経済と文化
第8章 日本の文化と集団主義

出版社・メーカーコメント

日本資本主義の本質と存在意義を、文化vs制度という視点を通じて、資本主義の経済文化の多様性から解析し、明らかにする。本書は、13世紀から20世紀にかけての日本の社会経済のダイナミクスを、内面化された文化の進化と市場の秩序化における文化の役割によって首尾一貫して説明する。著者は、市場の秩序と経済行動には、制度だけでなく文化も重要であると主張し、西洋思想の直訳的な思想と概念構成に引きずられ過ぎていることに警鐘を鳴らす。

著者紹介

寺西 重郎 (テラニシ ジュウロウ)  
一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)