パンデミックから何を学ぶか 子育て・仕事・コミュニティをめぐる医療人文学
出版社名 | みすず書房 |
---|---|
出版年月 | 2022年9月 |
ISBNコード |
978-4-622-09531-6
(4-622-09531-9) |
税込価格 | 3,740円 |
頁数・縦 | 222,35P 20cm |
商品内容
要旨 |
パンデミックはいつの時代も私たちを分断し、同時に、私たちがどれだけつながっているかを教えた。次の、またその次のパンデミックが訪れたときのために、歴史に学び、経験を語り継いでいこう。 |
---|---|
目次 |
第1章 #女たちの声を聞け―天然痘、ワクチン、そして細菌以前の世界 一七二一年 |
出版社・メーカーコメント
2020年に新型コロナウイルス感染症のパンデミックが起きてから、私たちは現実の否定とパニックを行き来し、仮想敵をつくり、真偽の不明な情報や統計データに一喜一憂してきた。感染症をめぐる言説を研究しつづけてきた医療人文学者の著者によれば、これらの反応は歴史において繰り返されてきたという。この50年ほどのあいだの科学の進歩はパンデミックを回避する知識を私たちに与えたが、皮肉にも、実際にパンデミックが起きたときに何をすべきかについての先人の知恵を奪ったのだ。デフォーが『ペスト』で描いた強制隔離のむずかしさ、人々の病気への意識を根底からくつがえした「細菌」の発見、一冊のベストセラーがアメリカを恐怖のどん底に陥れたエボラ出血熱……。医学・科学史、心理学、行動科学、文学などの豊富な知見とともにパンデミック下の市民社会の反応を分析し、よりよい隔離生活のための30の教訓を導き出す。パンデミック下の生活でつらかったこと、もう二度と元通りにならなくなってしまったこと――それを語り継ぐのは、いまパンデミックを生きのびている私たちにしかできないことなのだ。