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肌馬の系譜

出版社名 幻冬舎
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-344-04191-2
4-344-04191-7
税込価格 1,760円
頁数・縦 245P 20cm

商品内容

要旨

「あたしは、肌馬そのものだったねえ」。自らを繁殖牝馬になぞらえた呟きをきっかけにこぼれ出す、母娘三代の密やかな本音を綴った表題作「肌馬の系譜」。数々の言葉を禁句にし、男女のベッドの中にまで持ちこまれるPC(ポリティカル・コレクトネス)に女流作家・山川英々が憤慨する「F××K PC」。歌舞伎町に流れ着いたホストと立ちんぼ、身元不明匿名カップルの破滅的な青春「ジョン&ジェーン」など、…バラエティに富んだ十三篇を収録!!

出版社・メーカーコメント

性別、意味ない。しいて言えば、自分好き。ポリティカリー・コレクトネスに概念を剥奪され禁句となった言葉たちを紡いで“現在”を活写する現代最高峰の傑作小説集。数々の言葉たちを禁句にし、やがて男女のベッドの中にまで持ちこまれるようになったPC(ポリティカル・コレクトネス)に憤慨する女流作家をコミカルに描く「FxxK PC」。 男女の色恋を嫌悪する潔癖症の祖母が、敷地の一角に建てた女性専用アパート。そこへ入り浸り、六十過ぎの管理人から、雅なる男女の秘め事を教わる少年を描く「わいせつなおねえさまたちへ」。歌舞伎町に流れ着いたホストのジョンと、トー横キッズや交縁界隈の立ちんぼに埋没するジェーン。出会ってしまった身元不明の匿名カップルの顛末「ジョン&ジェーン」。 「あたしは、肌馬そのものだったねえ」「女の欲望が解き放たれたかのようにみえた」「性別、意味ない。しいて言えば、自分好き」。昭和平成令和それぞれの時代で「女の一生」を生きる母娘三代の、三者三様の密やかな心の声を綴った表題作「肌馬の系譜」ほか、バラエティに富んだ十三篇を収録。

著者紹介

山田 詠美 (ヤマダ エイミ)  
1959年、東京都生まれ。85年「ベッドタイムアイズ」で第22回文藝賞を受賞しデビュー。16年「生鮮てるてる坊主」で第42回川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)