乳幼児は世界をどう理解しているのか
ポプラ新書 248
出版社名 | ポプラ社 |
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出版年月 | 2023年11月 |
ISBNコード |
978-4-591-17974-1
(4-591-17974-5) |
税込価格 | 1,078円 |
頁数・縦 | 284P 18cm |
商品内容
要旨 |
人間の認知能力ほど謎に満ちていて解明したくなるものはない―「子どもは身の回りの出来事をどのように理解しているのか、それは大人の理解とどう異なるのか、そして子どもはどのようにして知識を獲得していくのか―」。ヒトに欠かせない能力の「成長と進化」を世界の研究データをもとに解説。「知性とこころの発達」の本質を解き明かす1冊。 |
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目次 |
第1章 乳児のコミュニケーション |
出版社・メーカーコメント
【幼児の言葉は、時に私たち大人を楽しませたり、驚かせたりします。花が咲き始めた桜の木を見て「これでさくら(の木)も、さみしくなくなるね」とか、沈み始めた太陽を見て「大変だ! 早く充電しなくちゃ」とか、クスッと笑えるエピソードに心当たりのある方も多いのではないでしょうか。しかし、幼児は本当に桜の木がさみしいと感じたり、太陽に充電が必要だと考えているのでしょうか。子どもは身の回りの出来事をどのように理解しているのか、それは大人の理解とどう異なるのか、そして子どもはどのようにして知識を獲得していくのか−】(「はじめに」より抜粋/※予定)大人が知らないヒトの能力とこころの発達。世界の研究データから、記憶、学習、言語、コミュニケーション、自己認識の「起源と進化」に迫る科学的論考集。1章 乳児のコミュニケーション2章 記憶と学習3章 生物についての理解4章 心の理解−心の理論とは5章 物の世界をどう理解しているか6章 自己の発達−自分自身をどう理解するか●生理的早産−ヒトはなぜ未熟な状態で生まれるのか●養育者を引きつける−「守ってあげたい」と思わせる●二項関係から三項関係へ−「奇跡の9ヶ月」と呼ばれるわけ●「子どもは騙されやすく、信じやすい」は本当か●幼児期健忘−ヒトの最も古い思い出●ソースモニタリング−子どもはなぜ情報源を間違えるのか●幼児のアニミズム−無生物なのに「生きている」と考える●「ありうること」と「ありえないこと」を区別できるのはいつ頃か……など(目次より抜粋/※予定)*プロフィール外山紀子 とやま・のりこ東京工業大学総合理工学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学教授。博士(学術)。主な研究分野は、認知発達。著書に『発達としての共食−社会的な食のはじまり』(新曜社)、『やさしい発達と学習』(共著、有斐閣)、『食をつなげる、食でつながる』(新曜社)などがある。中島伸子 なかしま・のぶこお茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。現在、新潟大学准教授。博士(人文科学)。主な研究分野は、認知発達。著書、訳書に『知識獲得の過程−−科学的概念の獲得と教育』(風間書房)、『子どもの認知発達』(共訳、新曜社)などがある。