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中央銀行デジタル通貨〈CBDC〉がよくわかる本

図解ポケット

出版社名 秀和システム
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-7980-7002-5
4-7980-7002-5
税込価格 1,210円
頁数・縦 229P 19cm

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要旨

2022年の調査によると、日本では、20〜60代男女の86%がクレジットカード、75%が電子マネー、70%がQRコード決済を保有している。これらはいずれも現金を使わない「キャッシュレス決済」だが、その普及をさらに加速させ、デジタル経済に対応すべく、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入が検証段階に入っている。本書では、CBDCの基本知識、日本と海外の最新動向、解決すべき課題などについて平易な言葉でわかりやすく解説している。「デジタル円」となるであろう日本のCBDCは、発行形態、導入時期などいずれも検討中。海外では、途上国で導入例があるが、実際にはほとんど使われていない。主要国の中では中国のデジタル人民元が、国際通貨も視野に、実取引を伴うパイロット実験を開始しており、一歩抜きん出ているようだ。著者は政策ストラテジスト。1989年日本銀行入行、国際決済銀行(BIS)で決済分野の国際基準の策定を主導。金融機構局国際担当総括でバーゼル3交渉の責任者。2010年国際通貨基金(IMF)日本代表理事代理。帰国後、企画局審議役(国際関係統括)などを経て、2024年4月から立教大学経済学部特任教授、経済と金融の未来デザイン代表。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年10月23日]

商品内容

要旨

デジタル国家間競争。金融が変わる!民間決済や仮想通貨との違いがわかる!覇権を目指すデジタル人民元の動向!キャッシュレス決済の起爆剤となるか!中銀デジタル通貨は劇薬か、良薬か!日銀出身の専門家がまるごと解説!

目次

1 中央銀行デジタル通貨(CBDC)の基本(CBDC(中央銀行デジタル通貨)導入には大きく4つの乗り越えるべき壁がある
CBDCとは中央銀行が発行するデジタル通貨 ほか)
2 CBDCをめぐる海外の動き(CBDC導入済みは世界で3か国
カンボジアが世界で最初にCBDCを導入したという誤解 ほか)
3 CBDCと民間デジタル決済手段(民間デジタル決済手段は規制対象だが破綻リスクは残る
民間デジタル決済手段の安全性は保全方法次第 ほか)
4 CBDCの設計(CBDCの発行には口座型とトークン型がある
トークンは権利をデータにして流通可能にする ほか)

出版社・メーカーコメント

CDBC(国家通貨)の仕組みと課題が豊富なイラストとわかりやすい解説で理解できます。

著者紹介

下田 知行 (シモダ トモユキ)  
政策ストラテジスト。立教大学経済学部特任教授。経済と金融の未来デザイン代表。鹿児島県出身。1989年東京大学法学部卒業後、日本銀行入行。国際決済銀行(BIS)派遣、信用機構室調査役、金融市場局企画役、金融機構局国際担当総括(現・国際課長)を経て、2010年国際通貨基金(IMF)日本代表理事代理。2013年帰国後、松山支店長、企画局審議役、一橋大学国際・公共政策大学院特任教授などを経て、2024年4月現職。金融政策(異次元金融緩和の政策コミュニケーション、海外中銀・国際機関との政策調整、主要ヘッジファンドなど市場参加者との対話)、金融規制(バーゼル3の交渉責任者)、決済(資本市場の国際基準策定)など幅広い分野で政策立案の最前線に立つ。現在は、デジタルアセットやカーボンプライシング、銀行のビジネスモデルの未来像の研究とともに、日米の金融政策や金融市場分析、日本経済の将来展望など幅広いテーマについて Nikkei Financial、東洋経済、金融財政事情などに寄稿や講演を行っている。地方創生スタートアップに助言も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)