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問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

出版社名 ディスカヴァー・トゥエンティワン
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-7993-3093-7
4-7993-3093-4
税込価格 2,090円
頁数・縦 263P 19cm

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要旨

多様化・複雑化する現代では、既存の問題を解決するより、顕在化していない問題を発見することの重要性が言われている。ビジネスや教育などの場で「答え」よりも「問い」をつくる力が重視され始めているが、そもそも問いはどうやって生まれるのか。「問いが生まれやすい」思考や手続きはあるのだろうか。本書では、問いを生み出す思考のプロセスを4段階に分けながら、自分の内側から湧き出る「内発する問い」とそれが発生するメカニズムについて、情報編集の仕組みを探究する「編集工学」のエッセンスを交えて語っている。「問う」とは身の回りにあるさまざまな情報を「編集」することであり、一つの情報を多面的に捉える柔軟な見方を身につけることで、問うべき観点や好奇心が引き出されていくという。さらに、書物を選んだり読んだりすることが、未知への想像力を刺激し、「読む」「問う」双方の力を鍛えるとも説く。著者の安藤昭子氏は編集工学研究所代表取締役社長。企業の人材・組織開発や理念・ヴィジョン設計、教育プログラム開発や図書空間プロデュースなど、多領域にわたる課題解決や価値創造の方法を開発・支援している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年11月8日]

商品内容

要旨

アルゴリズムが誘導する世界を「問う力」で切りひらく。編集工学に基づく知的創造のプロセス。AIが「答え」を出す時代に、思考の主導権を取り戻す。

目次

第1章 Loosening 「問い」の土壌をほぐす(「私」から自由になる―内面の準備
インターフェイスを柔らかく―接面の準備
縁側が必要だ―境界の準備)
第2章 Remixing 「問い」のタネを集める(見方が変われば、世界が変わる―意味の発見
情報は多面的―視点の切り替え
偶然を必然に―異質の取り込み)
第3章 Emerging 「問い」を発芽させる(見えない壁に穴をあける―未知との遭遇
無数の世界に誘われる―触発装置としての書物
リンキングネットワークの拡張へ―関係の発見)
第4章 Discovering 「問い」が結像する(アンラーンの探索―世界の再解釈
他にありえたかもしれない世界―内発する問い
仮説で突破する―新たな文脈へ)
第5章 「内発する問い」が世界を動かす(「問う」とはつまり何をしていることなのか
世界像が変容する―ベイトソンの「学習3」へ
暴走する世界の中で)

著者紹介

安藤 昭子 (アンドウ アキコ)  
編集工学研究所・代表取締役社長。出版社で書籍編集や事業開発に従事した後、「イシス編集学校」にて松岡正剛に師事、「編集」の意味を大幅に捉え直す。これがきっかけとなり、2010年に編集工学研究所に入社。2021年に代表取締役社長に就任。企業の人材・組織開発や理念・ヴィジョン設計、教育プログラム開発や図書空間プロデュースなど、多領域にわたる課題解決や価値創造の方法を「編集工学」を用いて開発・支援している。「Hyper‐Editing Platform“AIDA”」プロデューサー、丸善雄松堂株式会社取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)