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総力戦とは何だったのか

出版社名 千倉書房
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-8051-1344-8
4-8051-1344-8
税込価格 6,380円
頁数・縦 398P 22cm

商品内容

要旨

第2次世界大戦終結80年の節目に読む「戦争前夜の日本」の記憶。第1次世界大戦の経験は、日本の政治家・軍部・民間組織など様々なプレーヤーに「来るべき戦争」を意識させることになった。多様な観点から、戦争に備えた国力の動員とはどのようなものだったのかを探り、対米戦争に向かう時代の実相をあらわにする。

目次

序論 日本から総力戦を問う
第1部 日本の総力戦―第一次世界大戦の「学習」「対策」から「実践」へ(山県有朋の第一次世界大戦研究
日本海軍における南進論と対米戦論の起源―日露戦争後から第一次世界大戦期までを中心に
第一次世界大戦の経験と在郷軍人・パラミリタリー組織の国際比較史
戦間期日本における結社の規制―結社規制法の解釈・運用過程を中心に一九二八〜三四年
第一次世界大戦の“経験”と日本の捕虜労働観
国家総動員体制の日本的展開―「ドイツ・モデル」と「アメリカ・モデル」をめぐって
負け戦のなかの「必勝の信念」)
第2部 海外から見た日本の総力戦/総力戦体制(日本における自由フランス―特異な総力戦の断片一九四〇〜四五年
日本とファシズム問題一九一八〜一九四一年
昭和初期の日本におけるファシズムと新官僚に関する認識)

著者紹介

森 靖夫 (モリ ヤスオ)  
同志社大学法学部教授、博士(法学)。1978年生まれ。京都大学文学部卒業、京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了。京都大学次世代研究者育成センター白眉プロジェクト助教などを経て現職。専攻は日本政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)