オスマン帝国全史 「崇高なる国家」の物語1299−1922
講談社現代新書 2770
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2025年3月 |
ISBNコード |
978-4-06-539188-4
(4-06-539188-1) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 518P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 バルカン、ウクライナやシリア、パレスチナ、イラクといった地域では、現在も混乱が続いている。しかし、該当する広大な地域を長きにわたり統治した国家がかつて存在した。オスマン帝国である。イスラーム教、正教、ユダヤ教、カトリック教など異教徒同士が住まうこの帝国は、100年ほど前までその命脈を保っていた。本書では、13世紀末の建国から、西ユーラシア最大の帝国として栄え、欧化改革を経て1922年に滅亡するまでの、オスマン帝国の600年にわたる歴史を通観する。広大な領土を有し多民族・多宗教国家となったオスマン帝国は、「オスマン家」を帝王としながらもその支配は放任的で、臣民の言語や信仰の多様性を許容していた。一方で、「御門(みかど)の奴隷(カプ・クル)」という仕組みによって軍隊や宮中の人材を確保・育成し、一元統治のための強力な組織を構築していたという。著者は大阪大学大学院外国語学部准教授。専門はトルコ文学(史)。著書に『物語 イスタンブールの歴史』(中公新書)など、訳書にオルハン・パムク『わたしの名は赤〔新訳版〕』(早川書房)などがある。 |
商品内容
要旨 |
歴史のダイナミズムをとことん味わう。野心的な歴史大作の幕開け!小説家でもある著者が迫る今はなき「オスマン世界」の全貌。600年にわたる興亡を気鋭のトルコ文学者が描ききる。 |
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目次 |
第一章 辺境の君侯 |
出版社・メーカーコメント
多民族・多宗教の大帝国はいかに栄え、そして滅びたか?600年にわたる興亡を、小説家にして気鋭のトルコ文学者が描ききる!渾身の「オスマン帝国史」が幕をあけるーー!!「文明の発祥地であり東西南北の人とモノが目まぐるしく行きかう西ユーラシアにあって、しかもイスラーム教と正教、ユダヤ教、カトリック教を奉ずる異教徒同士が混住する東地中海と中東の只中に産声をあげ、従って富とともに常なる外寇と内訌(ルビないこう)に晒(ルビさら)されるはずの地域に成立しながら、かほどの遐齢(ルビかれい)を見た国家は世に類を見ない。本書は、現代から見れば、到底一つの政体が統合できるとは思われないこの世界を、実際に統治してみせたオスマン帝国の歴史を、最新の研究成果に拠りつつ辿る通史として編まれた(「はじめに」より)」歴史のダイナミズムをとことん味わう、野心的な歴史大作!【本書の構成】はじめにーー崇高なる国家、あるいはオスマン世界第一章 辺境の君侯第二章 海峡をまたぐ王朝第三章 大征服時代、世界帝国の誕生第四章 壮麗王の帝国第五章 成熟の帝国第六章 改革の世紀第七章 専制と革命第八章 帝国の終焉終章 オスマン語が語る世界