• 本

ムーミンパパの思い出

新版

講談社文庫 や16−21

出版社名 講談社
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-06-539359-8
4-06-539359-0
税込価格 748円
頁数・縦 302P 15cm
シリーズ名 ムーミンパパの思い出

商品内容

要旨

ひどい風邪をひいてしまい、ふきげんなムーミンパパ。どうせ外に出かけられないのだから、若いころのことを書いて本にしたらとムーミンママにすすめられ、おもむろに「思い出の記」を書きはじめます。自由と冒険をもとめて、みなし子ホームをぬけだしたムーミンパパの物語に、ムーミントロールやスニフは夢中になります。

出版社・メーカーコメント

≪ムーミンみなし子ホームの階段の上に、ごくありふれた買いもの用の紙ぶくろが一つ見つかりました。この紙ぶくろの中にいたのが、ほかでもない、このわたしでした。≫夏の暑いさかりに、ひどいかぜをひいたムーミンパパは、「若いころのことを書いて、本にしてはどうかしら?」とムーミンママにすすめられます。すっかりのり気になったパパは、あわれな少年時代から、天才発明家のフレドリクソンとともに大海原や空にのりだしたこと、ムーミンママとの劇的な出会いなどを執筆し、みんなに朗読してきかせます。竜との戦い、あらしでたどりついた王さまの島……話をきいているスニフやスナフキンは、パパの冒険仲間のロッドユールやヨクサルが、じぶんたちのお父さんだと知って大興奮!ムーミンパパから読者のあなたへのメッセージがあります。≪あなたが、わたしの思い出の記をじっくり味わおうとしてくださるのなら、はじめからくり返し読みかえすことを、おすすめします。≫ムーミンの物語は全部で9冊あります。この『ムーミンパパの思い出(原題 MUMINPAPPANS MEMOARER)』は、ながく愛読されてきた児童向けのハードカバー版「ムーミン童話集」(1990年初版 全9巻)の改訂版「ムーミン全集[新版]」が2019年に刊行されました。「しょうぎ」を「チェス」、「ウナ電」を「至急電報」、「あわだてクリーム」を「ホイップクリーム」にするなど、いまの言葉にあわせた、より読みやすいムーミンの物語になりました。講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。2011年には読みやすい文字組の新装版となり、長くご愛読いただきましたが、本書は、2025年ムーミン誕生80周年記念として、2019年の改訂版のテキストにあらためた[新版]です。トーベの手になる61点もの挿絵とともに、ムーミンの物語をお楽しみください。《収録》解説……小野寺百合子ムーミン谷の魅力3『ムーミンパパの思い出』うそも、まことも、なんでもあり……冨原 眞弓 *中学生以上漢字にふりがな

著者紹介

ヤンソン,トーベ (ヤンソン,トーベ)   Jansson,Tove
1914年8月9日‐2001年6月27日。画家・作家。彫刻家の父、挿絵画家の母のもとにヘルシンキで生まれ、幼い頃から画家を目指す。ストックホルムとパリで絵を学び、政治風刺雑誌『ガルム』や児童書、新聞の挿絵等を精力的にこなした。ムーミン小説9作品は、戦争中、自分自身の安らぎのために執筆した『小さなトロールと大きな洪水』(1945)から始まった。1966年国際アンデルセン賞受賞、1976年プロ・フィンランディア勲章受章
小野寺 百合子 (オノデラ ユリコ)  
1906年‐1998年。東京生まれ。太平洋戦争中、陸軍武官の夫・小野寺信に伴いスウェーデンに長期滞在、和平のための諜報活動を手伝う。戦後、同国文学の翻訳を手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)