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異常気象の未来予測

ポプラ新書 274

出版社名 ポプラ社
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-591-18624-4
4-591-18624-5
税込価格 1,012円
頁数・縦 222P 18cm

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要旨

日本ではここ数年、夏場には猛暑が続き、冬には豪雪が増えている。地球温暖化の影響との認識は広まっているが、こうした「異常気象」の原因を具体的に説明することは意外に難しい。災害への感度を高めるためにも、なぜ異常気象が起きるのか、今後どうなっていくと考えられるのかを知っておくことは重要だろう。本書は、地球温暖化が影響する異常気象の原因を、偏西風の蛇行を起点に解説する。偏西風の蛇行は激しくなる傾向にあり、日本は、偏西風から切り離されて生じる「ブロッキング高気圧」の影響で猛暑が続く傾向にあるという。また、赤道付近から流れ込む速く熱い黒潮が「大蛇行」している影響で、日本付近の海面水温は世界でも突出して高くなっており、それが秋を短くする原因になっているようだ。また、北極海氷の激減も日本の気候に影響を与えているという。著者は、三重大学大学院生物資源学研究科、地球環境学講座・気象・気候ダイナミクス研究室教授。北海道大学低温科学研究所、東海大学、ワシントン大学、海洋研究開発機構等を経て、現職。日本気象学会理事、日本雪氷学会理事。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年8月19日]

商品内容

要旨

異常気象で生活はどう変化するのか?毎年のように猛暑・豪雨・豪雪が日本を襲い、異常気象が「普通」の時代へ突入。二酸化炭素を増やし続ければ、すぐに地獄のような気候がやってくる!異常気象や気候問題の現状と未来予測、温暖化対策について、解説。

目次

第1章 日本に集中する異常気象
第2章 なぜ日本に猛暑が来るのか
第3章 地球温暖化による世界全体の水温上昇
第4章 なぜ温暖化で豪雨が増えるのか
第5章 温暖化が日本にもたらす冬の異常気象
第6章 異常気象で私たちの生活はどのように変化するのか
異常気象 Q&A

出版社・メーカーコメント

毎年のように猛暑・豪雨・豪雪が日本を襲い、異常気象が「普通」の時代に突入しています。いまや日本は「世界一異常気象が発生する国」です。現在の日本は四季がなくなり、夏と冬だけの「二季の国」となってしまったと感じている方は多いでしょう。その一因となっているのは二酸化炭素増加による地球温暖化です。このまま二酸化炭素を増やし続ければ、直ぐに地獄のような気候がやってきます。無関心のままでは、この問題は解決しません。本書では異常気象や気候問題の現状と未来予測、温暖化対策について、あらゆる角度から解説します。≪異常気象が普通になる世界≫・日本は四季の国から「二季の国」になる・人智を越えた新たな豪雨災害・予測不可能な台風の進路・夏の気温は40度が当たり前・冷夏は来ない・日本の夏は猛暑と豪雨・災害で物流が止まる

著者紹介

立花 義裕 (タチバナ ヨシヒロ)  
1961年北海道生まれ。三重大学大学院生物資源学研究科、地球環境学講座・気象・気候ダイナミクス研究室教授。札幌南高等学校卒業。北海道大学大学院理学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。小学生のときに、雪の少ない地域や豪雪地域への引っ越しを経験し、気象に興味を持つ。「羽鳥慎一モーニングショー」を始め、ニュース番組にも多数出演し、異常気象や気候危機の情報を精力的に発信。北海道大学低温科学研究所、東海大学、ワシントン大学、海洋研究開発機構等を経て、現職。専門は気象学、異常気象、気候力学。2023年三重大学賞(研究分野)、2024年東海テレビ文化賞。日本気象学会理事、日本雪氷学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)