キャットボンド活用実務ガイド 大規模地震に備える新しいリスクマネジメント
| 出版社名 | 金融財政事情研究会 |
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| 出版年月 | 2025年9月 |
| ISBNコード |
978-4-322-14569-4
(4-322-14569-8) |
| 税込価格 | 2,750円 |
| 頁数・縦 | 198P 21cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 「災害大国」とも呼ばれる日本だが、気候変動などによる自然災害の激甚化や、都市化の進展などにより、実際の、あるいは想定される被害は以前よりも増大している。大規模災害は経済活動の停滞につながるため、各企業や公的機関などには経済的損失を最小限に抑え、事業を継続するための対策が求められている。本書は、近年活用が進む「キャットボンド(大災害債券)」に焦点を当て、その仕組みから実務までを詳しく解説し、巨大災害リスクへの対策という社会課題に対する新たな解決策を提案している。将来に発生が懸念されている南海トラフ地震や首都直下地震で想定される経済被害の規模は過去の経験をはるかに上回り、災害リスクの最大の担い手である世界の保険市場のリスク引受け能力を大きく超えている。キャットボンドとは、大規模自然災害が発生した場合の経済損失を、投資家に転嫁すべく特別目的会社(SPC)が発行する債券で、キャットボンドの「キャット」は「カタストロフィ(大惨事)」の略。保険会社が、大規模災害発生時の高額な保険金支払いに備えるリスク管理の一つとして使うケースが多かったが、近年では企業や公的機関の活用も進んでいるようだ。著者は三井住友銀行、JPモルガン証券を経て、2009年からはエーオングループにてキャットボンドの組成業務に携わる。2022年に独立し、キーストーン・アイエルエス・キャピタル株式会社を設立。 |
商品内容
| 要旨 |
南海トラフ、首都直下、千島・日本海溝…。国難級の大規模地震に企業はどう立ち向かうのか?キーストーン・アイエルエス・キャピタルが自家保有、保険に代わる第三の選択肢、キャットボンドの実務を完全解説。資本市場を活用するリスク交換により、自然災害リスクの分散を図る新たな対応策を提案。 |
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| 目次 |
1 キャットボンドとは |



出版社・メーカーコメント
南海トラフ、首都直下、千島・日本海溝……予想される大規模地震に対して思考停止でいいのか?企業がリスクに対して「何もしない」ということは、自己資本でリスクを吸収する策を選択したことを意味する。しかし、それが本当に適切かは真剣な検討を要する問題である。本書は、自己資本、保険に代わる第三の選択肢、キャットボンドの実務を完全解説。資本市場を活用し、世界の自然災害リスクを引き受けてリターンを獲得すると同時に日本の自然災害リスクの分散を図る新たな対応策を提案する。