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1/30000の奇跡 空白の治療領域に挑む創薬ベンチャー

出版社名 幻冬舎メディアコンサルティング
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-344-94835-8
4-344-94835-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 176P 19cm

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要旨

これまで救えなかった命を救う「新薬」の開発には通常10年〜18年かかり、その成功確率は3万分の1とされている。それゆえ製薬会社は新薬開発よりも既成薬剤改善のための研究開発に注力しがちだという。だが、あえて患者数の少ない難病に効く新薬を開発し成長を続ける新興企業もある。シンバイオ製薬である。本書では、創薬ベンチャーの雄・シンバイオ製薬を2005年に創業した吉田文紀氏自らが、同社の道のりとともに、その革新的な事業モデルについて詳しく語っている。シンバイオ製薬は創業からわずか5年後の2010年に、新薬である抗がん剤「ベンダムスチン塩酸塩」(製品名:トレアキシン)を発売。複数の希少疾病等への適応が承認され、成功を収めた。さらに2019年には抗ウイルス薬「ブリンシドホビル」(BCV)のグローバルライセンスを導入。2021年を「第二の創業」として、未来に向けて着実な歩みを進めている。著者の吉田氏は三菱商事、エイ・エッチ・エス・ジャパンを経て1980年に日本バイオ・ラッドラボラトリーズを創業。その後、日本シンテックス代表取締役社長を経て、1993年からアムジェン代表取締役社長を務める。2005年にシンバイオ製薬を創業。なお、書籍出版時点ではBCVの日本語名称を「ブリンシドフォビル」としていたが、2025年10月、厚生労働省から医薬品一般的名称(JAN)を「ブリンシドホビル」とする決定通知があったため、ダイジェストでは「ブリンシドホビル」と表記している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年10月15日]

商品内容

要旨

大手が取り組まない希少疾患に集中特化!開発コストに対して費用回収が難しいなか、グローバル・ニッチ戦略を展開するシンバイオ製薬。その革新的な事業モデルとは。

目次

第1章 希少疾患に苦しむ患者を誰が救うのか―空白の治療領域を埋めるのが創薬ベンチャーの使命(サイエンス・フォー・ピープル
企業家への第一歩 ほか)
第二章 強い“こころざし”なくして患者は救えない―創薬ベンチャーが示す市場で負けない強靱な事業モデルとは(勝利の方程式、ファイブ・タクティクス
世界の頭脳を結集する ほか)
第三章 希少疾患へのアプローチで気づいた事業拡大の可能性―一つの新薬をきっかけにグローバル事業への扉を開く(第二の創業
ゲームチェンジャーとしてのブリンシドフォビル ほか)
第四章 すべては世界中の希少疾患と闘う患者を救うため―日本の創薬ベンチャーがグローバル市場に挑む理由(世界に広がるウイルス研究の動き
NIHとの共同研究の意義 ほか)
第五章 創業から変わらぬ新薬への想い 創薬ベンチャーが業界の未来を切り拓く(生命現象を分子レベルでとらえる
ブリンシドフォビルへの期待が確信に ほか)

著者紹介

吉田 文紀 (ヨシダ フミノリ)  
1971年学習院大学理学部卒業。MIT(マサチューセッツ工科大学)大学院修士課程修了。ハーバード大学大学院で経営学、医療政策論研究。同大学大学院修士課程修了。三菱商事、エイ・エッチ・エス・ジャパンに勤務。1980年日本バイオ・ラッドラボラトリーズ創業。その後、日本シンテックス代表取締役社長を経て、1993年アムジェン株式会社代表取締役社長。アムジェンアメリカ本社副社長。2005年1月アムジェンを退社。2005年3月シンバイオ製薬株式会社を創業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)