空飛ぶ微生物 気候を変え、進化をみちびく驚きの生命体
ブルーバックス B−2306
| 出版社名 | 講談社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2025年9月 |
| ISBNコード |
978-4-06-540928-2
(4-06-540928-4) |
| 税込価格 | 1,100円 |
| 頁数・縦 | 248P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 土中や海中、生物の身体の中などには、膨大な数の微生物がいることが知られている。同様に、空気中にも多くの微生物がいる。空気感染する病原菌に注目が集まりがちだが、それ以外にも、海や山、砂漠など地上に普遍的に生息する微生物が空を飛び、生息域を広げている。21世紀に入り、それらの研究が進んできた。本書は、空気中の微生物の総称である「大気微生物」について、その種類や数、どこから来てどこへ行くのか、何をしているのかなど研究で分かってきたことをまとめている。屋内の空気には1Lあたり約100以上の微生物細胞が漂っており、私たちは毎日それを吸ったり吐いたりして生活している。また、雲の形成に森林から放出される生体成分や細菌などが関わっていることや、宇宙空間に飛び出た大気微生物が、他の惑星の生命の起源になる可能性も示される。著者は、近畿大学理工学部生命科学科教授。博士(農学)。京都大学大学院農学研究科博士後期課程単位取得中退。金沢大学大学院助教などを経て2020年より現職。ヘリコプターや飛行機を駆使し、上空で微生物を捕らえて調べる研究スタイルから「空飛ぶ微生物ハンター」の異名を持つ。 |
商品内容
| 要旨 |
人が吸いこむ微生物の数は、1日平均125万個。目には見えないが、空気中には多くの微生物が飛び交っている。人類に最も身近な微生物である彼らは、我々の健康のみならず気候にすら影響を与え、砂漠と海をつないで物質循環にも貢献し、生命の起源と進化にも重要な役割を果たしてきた。さらには宇宙に飛び出し、新たな惑星の生命誕生のきっかけになる可能性すらあるのだという。いま、様々な分野で注目される「大気微生物」とは一体何なのか?「空飛ぶ微生物ハンター」の異名を持つ、研究の第一人者が徹底解説! |
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| 目次 |
第1章 大気微生物とは何者か―もっとも身近な微生物の正体 |



出版社・メーカーコメント
私達の目には見えないが、実はこの大空には多種多様な微生物が存在している。彼らは高度数万メートルの上空にすら存在し、雲を作り出して気候を変え、大陸から海へと旅する過程で地球規模の物質循環にも貢献している。更に近年の研究では、地球の生命起源に重要な役割を果たしたばかりか、宇宙へと飛び出し、新たな惑星の生命誕生のきっかけとなる可能性すら指摘されている。そんな驚きの生命体「大気微生物」とは一体何者なのか。研究の第一人者が徹底解説する。第1章 大気微生物とは何者か−−もっとも身近な微生物の正体第2章 大気微生物はどこから来てどこへ行くのか−−数万キロの過酷な旅路第3章 気候を変える大気微生物−−空で雲をつくるメカニズム第4章 物質を循環させる大気微生物−−砂漠と海をつなぐ配達人たち第5章 人類と大気微生物−−新型コロナから納豆菌まで第6章 宇宙を旅する大気微生物−−地球生命史と大気微生物