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けやき書房のレビュー |
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掲載レビュー全242件 |
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緊張と優しさが交錯する不思議な世界 | ||
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「重力ピエロ」で注目を集めた新進気鋭作家の異色ミステリー。緊張と優しさが交錯する不思議な世界が詰め込まれている。主人公が誰なのか解からない書き出しで始まり、ストーリーは二重に展開する。河崎とプータン人とわたしと僕と麗子さんが主な登場人物だが誰が誰だかわからないところが面白い。バックに流れているボブ・ディランもいい。 (2004年02月29日) | ||
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よしもとばななが泣いている。 | ||
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作者自身が「わたしの作品のなかでいちばんすき」と惚れこむ表題作をはじめ、5編のラブストーリーから成る短編小説集。大学の友人岩倉くんの部屋でおじいさんとおばあさんの幽霊が出る話「幽霊の家」。社員食堂で毒入りカレーを食べて、心身のストレスの中で母の思い出に泣く話。「おかあさーん」。小さい時の初恋まことくんの話「あったかくなんかない」。ずっと好きだった三沢さんが振り向いてくれる話「智ちゃんの幸せ」。そして婚約者に逃げられた私が西山くんに癒される話「デッドエンドの思い出」。いずれもあったかく優しく切ない。泣けるというよりも作者の号泣が聞こえてくるといったほうが適切である。 (2004年01月25日) | ||
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江夏のファンでなくても泣ける[2004本屋大賞受賞作品] | ||
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博士はつぶやいた「タイガースのエース江夏豊のファンだよ」というところで思い切り泣けます。ここで泣けない読者は作品の面白さの半分しかわからないといって良いでしょう。この作品には、障害を持ったひと老人への、こどもという存在への、数字への、そしてタイガースの江夏へのまっすぐな愛があふれるほど詰まっています。すべての年代の方に読んでほしい本です。 (2004年02月20日) | ||
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気持ちよく笑える青春小説 | ||
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イジメられっ子の「野ブタ。」こと信太を人気者に変身させようとする高校生修二が主人公。モー娘。をプロデュースしたつんくばりに、プロデューサー業に精を出す。 ともかく気持ちよく笑える。ラストのドンデン返しもおもしろい。 (2005年01月05日) | ||
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本当の純愛小説 | ||
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2004年は純愛小説ブームだったが、これが本物の純愛小説です。 まっすぐに愛し愛されるふたりを描きとても爽快です。 切ないよりもいとおしい。脇役の個性もみごと。さすがの村山作品です。 (2005年01月05日) | ||
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思わず間宮兄弟を応援したくなる | ||
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間宮兄弟は、世間から見るとオタクと思えるが、穏やかで優しく豊かな生活をおくっています.人付き合いが苦手で、女性との付き合いは特に苦手なふたりの、それぞれの恋がどうなるのか。読者は、恋の成就を願い、二人の穏やかな生活が続く様に願い、二人の破滅が来ないよう祈りたくなります。登場人物の描写も巧みで、引き込まれます.結末もさわやかで、読後に豊かな気持ちさが残ります. (2004年12月05日) | ||
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単行本を買って、りさたんの世界に浸って欲しい | ||
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史上最年少の芥川賞受賞で話題と売上をさらう.文藝春秋で作品を読んだヒトも改めて単行本を買って、綿谷りさの描く高校生の孤独に浸って欲しい.グループから外れている私とにな川が主人公。はずれぶりと孤独ぶりを描いて見事。私(ハツ)は、にな川の背中を蹴りたいが、読者は私とりさたんを蹴りたくなる. (2004年03月21日) | ||
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話題づくりだと思ってたら間違い!かなりの力を持った新人です. | ||
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今回の芥川賞は史上最年少の受賞と言う話題づくりと思っていた.この作品に付いては大間違いでした.相当の力量を持った新人の登場です.ピアスにはまる現代の若者を描いた物語で,読むとかなりイタい。過剰にイヤらしい。しかし純愛物語もおりこんでいて、涙も誘う。文章力はベテラン選考委員も嫉妬するほどです。 (2004年03月21日) | ||
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沢木の父への思いが涙をさそう | ||
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無名のまま生きて、無名のまま死んだ父への思いが溢れる作品。半年間の看病生活の中で、父への思いが静かに語られている。最後に父の句集を作ろうと、父の俳句を、拾っていく中で、父の生きかた、思い出が沸いてくる。ひとの生き方、死に方をじっくりと考えさせられる。俳句を拾いながら、知らず知らずのうちに、作者が俳句を作っているところは、思わず泣かされる。父明治生まれ、子戦後生まれの読者なら、自らに思いが重なり、さらに深く重く感じる。 (2003年11月10日) | ||
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ひとつの家という船に乗る6人それぞれの物語。 | ||
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水島家の父と4人兄妹と長兄の娘、6人がそれぞれ主人公となる6編の連作短編小説。血がつながっていないと誤解して禁断の恋に落ちた兄妹の話しが軸と成り、他の4人のそれぞれの思いがもう1つの軸となっている。家族とは、人生とは、男とは、女とは、戦争とは、と考えさせる感動作。号泣するということはないが、深い思いにさせられる、佳作である。全ての世代の方にお勧めできる。 (2003年11月06日) | ||
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直木賞受賞の連作短編集 | ||
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直木賞受賞の連作短編集 中学2年14歳の4人組、テツロー、ナオト、ダイ、ジュンの1年間を描く連作短編集。不治の病に苦しむナオトや、父殺しをするダイ、妊娠してしまった家出少女も登場し、深刻な状況なのに、何故か軽快。NHKの中学生日記のようなノリで、あくまで軽快。10代の皆さんに是非お勧めしたい。この軽快なテンポについて行けず、用意されている泣かせどころで泣く事も出来ない私は、すでに老境なのか。 (2003年11月03日) | ||
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重松清が疾走する! | ||
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温かい家族物語を書いて泣かせる、重松清の異色作。普通の4人家族が、ふとした事で壊れてしまう。両親のそして弟の自慢であった兄が、高校で躓き放火犯となる。父が逃げ、母が借金苦となり、ひとりになったシュウジ。孤独か孤立か孤高か?だれかにつながりたくて、疾走するシュウジの、倒れるまでの物語。読者は、衝撃で深く落ち込むが、重松作品はどこか温かく、泣ける。 (2003年11月02日) | ||
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フツーに宇宙に行ける日もそう遠くないなーという気分になれる! | ||
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魅力的なイラストの表紙に惹かれて何気なく読んでみたのですが、これはおもしろい!!今までのSF作品はやはり夢の中のお話という感じがするものが多かったですが、「プラネテス」は一味違うんです。フツーに宇宙に行ける日もそう遠くないなーという気分になれるリアル感たっぷりの作品です。さあ、みなさんもこれを読んで宇宙を身近に感じてみませんか?SFがニガテな方でもきっと面白いと思いますので、ぜひ一度読んでみていただきたいです。 (2003年04月30日) | ||
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テレビドラマも好調!今度はガン治療編 | ||
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妻夫木聡、鈴木京香主演のテレビドラマも好調にスタート!相変わらず金欠の研修医斉藤は、研修の場をNICU(新生児集中治療室)から小児科に変わり、小児科救急治療の危機の現実を知る。さらに、外科に移り、がん治療の現場を学ぶ。そこで斉藤の見たものは?抗がん剤は必要なのか?がん患者は医者の研究対象にすぎないのか??がん告知とは何なのか???知るも地獄!知らないのも地獄!!ますます面白くなる!ますます怖くなる!!読み出したら止められない。 (2003年04月22日) | ||
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涙が止まらない感動のラスト | ||
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「白夜行」は、絶望的に空しい少年たちの物語でしたが、本作品はそれ以上の、絶望に生きる兄弟の物語です。冒頭に、兄は、強盗殺人事件をおこします。弟直貴は、以後殺人犯の弟として、苦しみながら生きていきます。それでも励ましてくれる女性にめぐり合い、結婚し、娘を授かります。物語は希望へと向かうかとみえましたが、娘にまで辛い思いが及ぶようになり、ついに兄弟の絆が切られることになります。作者は「殺人者の家族が社会から差別されるのは当然なのだ」と切りこみます。ラストに感動的なシーンが待っています。 (2003年04月21日) | ||
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絵に生きる幕末の女性をやさしく描く秀作! | ||
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追い腹を周囲に求められながら、ただひたすらに生きた男の12年を描いた乙川が、今回は、ひたすらに絵に生きる女を描く。幕末の動乱期、何不自由ない境遇に生まれた明世は、絵だけが唯一の楽しみであった。絵を習っていた少女時代は楽しいときであったが、年頃になると、親の決めた嫁ぎ先にいかなければならなかった。夫に死なれ、姑の世話に苦しんだ明世であったが、最後は幼友達の兄弟弟子と夫婦となって、絵の道を歩もうとするが、・・・ (2003年04月20日) | ||
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この傑作がe-honにあるだけでウレシイ!!! | ||
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子どもの思いを素直に捉え、1歳から100歳まで楽しめる日本児童文学史上の傑作です。それぞれ10数作の短編からなる作品が計6作となっているシリーズです。子どもが生まれたときからその成長にそって母親である作者松谷みよ子が書いている、どこにでもある家庭の日常が、見事に描かれ、しかもおもしろい。子どもは自分に置き換え、大人は自分の子どものころを懐かしく思い、さらに年を経て自分が子育てをしたときを思い出す。子どもにかえりたい!子どもに本を読んでやってた若い自分に戻りたい!! (2003年04月15日) | ||
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久しぶりに見たモモちゃんはイイ!! | ||
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子どもが小さいころいつも読んでやっていた本は「ちいさいモモちゃん」でした。今、モモちゃん40周年ということで絵本が復刻されました。今回復刻された3点は1980年ごろ出版された中谷千代子さん絵の作品です。小さな子どもの思いを素直に描き、幼児から大人までの心に飛び込むすばらしい作品です。原作は、日本児童文学史上の傑作ですが、置いている書店は少なくなっています。単行本、文庫ともにe-honで手に入れることが出来ます。あわせてお読みください。 (2003年04月15日) | ||
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美しい色彩に圧倒される写真集 | ||
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「週刊現代」連載の「新・男の夢の旅」が本になりました.ページをめくってみると、決して大きくはない写真ですが、圧倒されるほど美しい色彩が、私たちを別世界へ連れていってくれます.これほどの写真集で定価1600円はうれしい。 (2003年04月14日) | ||
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17年前のベストセラー復活! | ||
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あの、ヒロイックファンタジーがノベルスになって帰ってきました!! 初版が文庫で発行されたのが、1986年・・・。 月日が経つのは、早いものですね。 今の10代、20代の方でご存知の方は、そう多くはないでしょう。 「故国奪還に奮闘する王子と、魅力あふれる仲間たち」と 王道のストーリーですが、上級の英雄物語です。 3ヶ月ごと、刊行されますので続きが待てない!!という方、 昔読んでたけど、もう忘れてしまった・・という方、 ぜひ一度、そしてもう一度手にとって読んでみて下さい!! (2003年04月13日) | ||
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掲載レビュー全242件 |
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