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うつのみや上林店のレビュー

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掲載レビュー全72件
 
週末探偵
沢村浩輔/著
文藝春秋
税込価格  1,760円
 
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週末開業の探偵事務所。謎は選ばせていただきます。
おすすめ度:
週末だけ開業する探偵事務所は、無償で請け負う代わりに謎を選り好みします。本格謎解き小説の連作短篇集。
詳しくは書けませんが、読む者にドキドキワクワクしながら読み進む楽しみを教えてくれます。人によって好みが相当分かれるかもしれませんが、私にとって最高の読み心地を味わうことができた作品です。 (2016年12月14日)
探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて
幻冬舎文庫 ひ−21−1
東川篤哉/〔著〕
幻冬舎
税込価格  737円
 
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不思議の少女探偵・アリサがとても可愛らしいのです!
おすすめ度:
本格ミステリ4編収録の連作短篇集。どこにでもいる普通の三十男がひょんなことから十歳の女の子と知り合った。彼女は自ら探偵と名乗り身の回りで起こる事件に首を突っ込んでいく、というお話。
とにかく女の子が可愛い。普段はブルーを基調としたエプロンドレスを身にまとい、まるで不思議の国のアリスのような恰好が現実離れしているのにとてもよく似合っている。また探偵を名乗って明晰な推理を発揮し気丈に振る舞うも、ふとした拍子に年相応の女の子らしさが表れるのがまたいい。
東川篤哉さんの最新シリーズ、新しいヒロインの今後の活躍にも期待が高まります! (2016年11月24日)
アンデッドガール・マーダーファルス 2
講談社タイガ アC−02
青崎有吾/著
講談社
税込価格  825円
 
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時代を彩る怪物たちの、頭脳と肉体を極限まで駆使した攻防戦!!
おすすめ度:
ガチガチの本格ミステリ+化物たちの格闘アクションてんこ盛り。めちゃくちゃ面白いです!
ホームズやルパンといった同時代のフィクションに登場するおなじみの人物(怪物)たちが多数出演するのも楽しみの一つですが、オリジナルの探偵たちがまた非常に魅力的。
ある宝石をめぐる彼らの息詰まる攻防戦は頭脳と肉体をとことんまで駆使するもので読みごたえ抜群です。
これは2巻ですが、変則的に2巻→1巻と読むのも個人的にはアリかと思います。
今年のマイベスト小説です! (2016年11月03日)
罪の声
塩田武士/著
講談社
税込価格  1,815円
 
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おすすめ度:
昭和の未解決大事件であるグリコ・森永事件を題材に使っているとあって、リアルタイムに体験したことのある自分にはとても興味のひかれました。

前半はもっぱら過去の実際の事件がどのように行われたかを現場に足を運んだり、当時つかみそこねた手がかりを洗い直したりが描かれています。怖さも含めた懐かしさを覚えながら読みました。中盤、犯人が具体的に浮かび上がってくる過程は丁寧で説得力を感じました。そして後半、ある男の独白からフィクションの醍醐味をじっくりと楽しませてもらいました。未来につながる力強い物語でした! (2016年10月13日)
フィクション・ブレイカーズ
GA文庫 に−02−01
西島ふみかる/著
SBクリエイティブ
税込価格  682円
 
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(一部)ラブコメだったりファンタジーだったり変幻自在の物語!
おすすめ度:
己の妄想世界に閉じこもり出て来られなくなる病が蔓延する近未来。
主人公たちは厚生省の潜入官です。妄想は患者によってラブコメだったりファンタジーだったりするのですが、潜入するコンビの上官がその世界観の約束事を解説するというメタ展開が非常に楽しいです。
表紙のイラストも可愛くて文章も軽やかなのですが、思いがけないほどシリアスな背景や提示される謎に読みごたえがあります。
(2016年09月25日)
幻の屋敷
創元推理文庫 Mア12−3 キャンピオン氏の事件簿 2
マージェリー・アリンガム/著 猪俣美江子/訳
東京創元社
税込価格  1,012円
 
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名探偵の優雅な日々を覗き見してみませんか?
おすすめ度:
英国女流作家アリンガムが生み出した名探偵キャンピオン氏の冒険譚第二弾。
エラリー・クイーン編『ミニミステリ傑作選』掲載作「見えないドア」をはじめとする本格的なミステリ作品や詐欺にまつわる小編が収録されています。また特に犬好きにおすすめの可愛らしいお話も。知的で穏やかなキャンピオン氏の人柄が楽しめる一冊です。 (2016年09月20日)
金沢金魚館 〔2〕
シュガードーナツと少女歌劇
集英社オレンジ文庫 み1−3
みゆ/著
集英社
税込価格  616円
 
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温かく、ほろ苦いその味わいは特別な一杯の珈琲の様
おすすめ度:
短篇三話収録。『金沢金魚館』の続刊。
前作に比べて作品世界がより広く深くなったように感じました。
主人公がクローズアップされていて、三話を通して彼が変化し、成長する過程が描かれています。金沢とその近郊が舞台です。東茶屋街のあるお茶屋の親子の絆、若きカリスマ職人と古九谷の謎、挫折を味わって粟崎遊園に迷い込む話など、物語のテーマも素材もとても興味深く楽しみました。地元の事はよりいっそう勉強したくなりました!

話の中心が主人公にあったためか、前に出てきた登場人物との絡みがあまりなかったのが少し残念でした。それはもっと深くこの作品世界のことが知りたいという気持ちの裏返しなのだと思います。 (2016年06月28日)
アリス殺人事件 不思議の国のアリス ミステリーアンソロジー
河出文庫 あ26−1
有栖川有栖/著 宮部みゆき/著 篠田真由美/著 柄刀一/著 山口雅也/著 北原尚彦/著 横井司/編
河出書房新社
税込価格  913円
 
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読むほどに「アリス」の不思議が深まる贅沢なアンソロジー!
おすすめ度:
執筆陣がとても豪華です。組み合わせが意外に感じましたが、個人的に好きな作家が並んでいてその並びを見るだけでうれしい気分になります。書下ろしがないのは残念でしたが、久しぶりに読む登場人物がいたりしてそれも良かったです。それぞれの作者の作風が全然違うので、内容はバラエティに富んでいて、全体を俯瞰すると不思議な感じのするアンソロジーになっています。

何気なく購入したので解説を読んで「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の影響力の大きさに驚きました。またその解説は読みごたえがあって「アリス」関連のミステリー作品を数多く紹介しているのですが、読んでみたくなる本ばかりで困るほどです。

この本は1990年〜2002年の間のアリスに関係するミステリー短編を集めたアンソロジーだそうですが、その前に 「不思議の国のアリスミステリー館」ミステリーアンソロジーが編まれていて、そちらは昭和編だそうです。その作家陣の名前を見るだけでまたとても興味がそそられます。 (2016年06月26日)
文豪ストレイドッグス外伝 綾辻行人VS.京極夏彦
朝霧カフカ/著
KADOKAWA
税込価格  1,100円
 
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「綾辻行人」vs「京極夏彦」、想像をはるかに超えました!
おすすめ度:
異能(超能力のようなもの)を武器に戦う、古典の文豪たちと同じ名前を持つ登場人物たちが繰り広げる大人気コミックスの小説版。名前は同じでも小説のイメージを投影したキャラクターなのでご本人の性格とは異なります。
今回初めて現代作家のキャラクターが登場、「綾辻行人」「京極夏彦」が対決するとあって読む前からワクワクしましたが、期待を大きく上回る完成度でした。アクションありユーモアあり涙あり。本格ミステリや怪談、哲学的要素まで盛り込んで大満足でした! (2016年06月19日)
ノッキンオン・ロックドドア
青崎有吾/著
徳間書店
税込価格  1,760円
 
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本格ミステリ界・注目の探偵が二人同時に爆誕!
おすすめ度:
過去に何かあったらしい、そんな謎を物語の背景をにじませながら二人の探偵(不可能専門と不可解専門)が事件を紐解く7話の連作短篇集。
全体的に小洒落た雰囲気で描かれ、地の文が少なめでテンポのよい会話によって進むのですいすい読めます。
第一話が一番切れ味がいい。本格ミステリのキャラクター小説としてもっと続きが読みたいです!次作に期待が高まります。 (2016年06月13日)
20億の針
創元SF文庫 SFク2−2
ハル・クレメント/著 鍛治靖子/訳
東京創元社
税込価格  1,078円
 
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大人で良心的な不定形の異星人と頭のいい少年が犯人捜し!
おすすめ度:
「2隻の宇宙船が南太平洋に墜落。1隻に乗っていたのは捜査官。もう一隻に乗っていたのは犯罪者。どちらも人間ではない。」

以上の帯の文句につられて購入。SFミステリ。彼らは生物と共生・寄生して活動する不定形の体を持った存在で、"捕り手"(捜査官)と表現されている方はとても良心的で思慮深い大人。その"捕り手"に共生を持ちかけられた15歳の少年は頭はいいけれど行動に夢中になるといろんなことが見えなくなる無頓着な部分がある。この二人のコンビがとても魅力的でした。SFをあまり読まないせいか説明的なところが少し読みにくい部分もあったけれど、十分ミステリ的な展開が面白かったです。犯罪者が隠れているのは誰の肉体か、それがわかった後もどうやって追い出すかという展開も楽しみました。 (2016年06月05日)
星籠の海 下
講談社文庫 し26−32
島田荘司/〔著〕
講談社
税込価格  968円
 
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主役は「機械仕掛けの海」瀬戸内海だと思います!
おすすめ度:
舞台は瀬戸内海。主役はその「機械仕掛けの海」ではないかと私は思いました。カッコよかった!元々あの地域には注目してたけどますます好きになりました。もちろん人間模様も読み応え抜群。上下巻で分厚いけど3日ほどで読める読みやすさも驚異的でした。私は読むの決して速くないんですが気になる展開続きでグイグイ引っ張られていってしまいました。感情的にけっこう苦しいというかキツイ部分もあるんですけど、でも面白かった。映画も観に行く予定ですがめちゃくちゃ楽しみです! (2016年06月03日)
本日は、お日柄もよく
徳間文庫 は36−1
原田マハ/著
徳間書店
税込価格  713円
 
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感動の1冊
おすすめ度:
言葉の力で感動を与え涙を流すことを約束します、心が洗われる1冊です。 (2016年05月13日)
ゼロの激震
安生正/著
宝島社
税込価格  1,540円
 
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このミス大賞 第3作目
おすすめ度:
日本沈没がしてしまうのか、3作目にしてスケールの大きさに驚かされます。多くの人が犠牲になりますが物語にリアリティーを出すためにはしょうがない事か。このままだとマンネリ化も心配されます、違った作品も読んで見たくなります。 (2016年05月08日)
スープ屋しずくの謎解き朝ごはん
宝島社文庫 Cと−2−3
友井羊/著
宝島社
税込価格  715円
 
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美味しいスープと謎解きは「スープ屋しずく」がオススメです!
おすすめ度:
思った以上に謎解き要素があって楽しめました。日常の謎系。五話の連作短篇集。

スープがメインの大人気飲食店「スープ屋しずく」のシェフ・浅野がお客の持ち込む謎を解きます。朝営業は非公式(クチコミ or 通りすがりのみ)という設定。徐々に増える登場人物同士の関り合いの描写も物語を膨らませます。

しかしそうは言ってもこの作品の一番の魅力は何より「スープ」!めちゃくちゃ美味しそうなのです!和風洋風中華と多様なスープが登場しますが、そのどれもが垂涎もので登場人物たちが羨ましいです。 (2016年04月01日)
みんなの怪盗ルパン
小林泰三/著 近藤史恵/著 藤野恵美/著 真山仁/著 湊かなえ/著
ポプラ社
税込価格  1,650円
 
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まるで新作のような瑞々しくも豪華なポプラ社版「怪盗ルパン」!
おすすめ度:
オマージュアンソロジー「みんなの少年探偵団」シリーズのルパン版。こちらも豪華な作家陣によって書かれている贅沢な一冊です。

第一話、小林泰三「最初の角逐(かくちく)」では若き日のルパンが〇〇××と△△!見どころ満載の夢の一篇。第二話、近藤史恵「青い猫目石」。貧しい青年画家と聡明な令嬢の恋の行方とルパンの物語。ある意味最もポプラ社ルパンシリーズそのままを表している気がしました。第三話、藤野恵美「ありし日のルパン」。少年時代のルパンの葛藤や母への思慕にうなずかされます。第四話、真山仁「ルパンの正義」さん。史実のある事件を題材にした読み応えのある一篇。第五話、湊かなえ「仏蘭西紳士」。舞台は日本。美しい姉妹に降りかかった不幸から脱出する手助けをします。これも実際のシリーズに紛れ込んだら違和感なく読んでしまうような見事な描写でした。

こうしてみてみると男性作家の描くルパンはたくましさや不敵さなどが表現され、女性作家の彼には女性に対する優しさやロマンスが感じられました。それぞれのルパン像がとても興味深くて面白かったです。 (2016年03月21日)
みんなの少年探偵団 2
有栖川有栖/著 歌野晶午/著 大崎梢/著 坂木司/著 平山夢明/著
ポプラ社
税込価格  1,650円
 
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少年探偵団豪華オマージュ・アンソロジーがパワーアップ!
おすすめ度:
ポプラ社『少年探偵団』シリーズのオマージュ・アンソロジー第2弾。前回も大変面白かったが、今回もとても良かった!

第一話、有栖川有栖「未来人F」。怪人二十面相、明智小五郎、小林くんが繰り広げるオーソドックスな怪人譚。ハラハラドキドキの連続です! 第二話、歌野晶午「五十年後の物語」。少年探偵団に夢中になって読んだ子供の冒険譚。これもかなりハラハラしました。そして自分も子供の頃に少年探偵団を結成したことを思い出しました(笑) 第三話、大崎梢「闇からの予告状」。謎がいっぱいの、女の子が活躍する物語。「みんなの少年探偵団(1)」では湊かなえさんが少女探偵を書いてらしたので、作家さんが書きたくなるテーマの1つなんですね。第四話、坂木司「うつろう宝石」。変わった話です。ある意味とても不気味です。この作家さんはこんな風に少年探偵団シリーズを振り返るのかと、とても興味深かったです。第五話、平山夢明「溶解人間」溶解というのはどろどろに溶けてるイメージですが、もう正にそんなのが出てきます。そしてちゃんと正統な二十面相対明智小五郎のお話です。ある意味一番インパクトがあって忘れられなさそうです。

とにかく少年探偵団シリーズが好きな人には間違いない面白さ。またそうでなくても、それぞれの作家性がとても表れてるので作家買いしてその奥深さをぜひ味わっていただきたいです。またシリーズを知らないお子さんにも優しく書かれた文章なので、できれば臆せず挑戦してもらいたいですね。 (2016年03月21日)
いなくなった私へ
宝島社文庫 Cつ−3−1
辻堂ゆめ/著
宝島社
税込価格  792円
 
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さすがミステリー大賞最優秀
おすすめ度:
このミス最優秀だけあって読みごたえあり、設定も今までにないようなものでとても入り込みやすく、特に若い方には入りやすいのではないでしょうか。デビュー作とは思えないくらい本格ミステリー、この先が非常に楽しみな作家がまた出てきました。 (2016年03月02日)
ハピネス
光文社文庫 き21−1
桐野夏生/著
光文社
税込価格  792円
 
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桐野先生今回もGOODです!
おすすめ度:
桐野ファンの期待を裏切ってしまうような割と身近にある出来事が題材になっています。読み終えた後桐野作品には珍しく爽快感があったような?言わずと知れた地元直木賞作家ですが次の作品を待ちきれないのは私だけではない、桐野夏生の文才の魅力に取りつかれてしまう1冊です。 (2016年02月24日)
怒り 上
中公文庫 よ43−2
吉田修一/著
中央公論新社
税込価格  770円
 
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上下2冊読みごたえあり!
おすすめ度:
吉田修一の作品は映像化にすぐれている作品だ。悪人に続きこちらも映画化されることとなりヒット間違いなし!身近に殺人指名手配犯と似た人物がいたらあなたはどうしますか、それぞれの思いが交錯し最悪の結末を迎える?
(2016年02月24日)

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掲載レビュー全72件


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